万引き犯と格闘した警備員が解雇
昨年12月、米ハワイ州ホノルル市にある家電量販店『Best Buy(ベストバイ)』で、スピーカーを万引きしようとした男に果敢に立ち向かった女性がいた。
警備員として勤務していたサマー・タパサ・サタラカさん(24)である。彼女は男の犯行を全力で阻止し、同僚たちの助けもあり万引き犯を取り押さえることに成功した。
彼女の勇気ある行動は称賛されるものだが、アメリカでは従業員の身の安全を守るとともに、会社が暴力沙汰で裁判に巻き込まれるのを避けるために犯人に近づいてはいけないという規則があった。
それゆえに、身を呈して犯人を取り押さえたサマーさんは会社を解雇されてしまったのだ。
総合格闘技団体の代表からオファー
だが、ニュースで報じられたサマーさんの攻防劇に感銘を受けた人物がいた。世界最大の総合格闘技団体『UFC(アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ)』の代表を務めるダナ・ホワイト氏である。
彼は自身のインスタグラムに動画を投稿し、そこへこのようなメッセージを添えた。
ハワイで万引き犯を取り押さえたサマーさんはそれを理由に解雇されてしまったとのこと。今週末に本土で開催される一戦に是非彼女を招待したいです。そして私のもとで働いてほしいのです。あなたの人生最高の週末のために準備しておいてください!
すでに双方は話し合いを終え、飛行機のチケットの手配なども済ませているというが、サマーさんは夢のようなチャンスだと喜んでいるようだ。
今後、正式に同団体と契約を結ぶことになりそうだが、まさに捨てる神あれば拾う神ありということだろう。サマーさんの活躍が楽しみである。
参照元:Instagram、NewYorkPost