カビまみれバーガーのCMが公開される
2月19日、米ファーストフードチェーン「バーガーキング」が驚くべきキャンペーンCMを公開した。
「これを見てより多くの人が当社の商品を購入してくれるはず」と期待を寄せているようだが、そんな自信満々のCMをご覧いただこう。
なんと、同社オリジナル商品『ワッパー』がカビまみれになっていくではないか!
1959年のヒット曲「What a difference a day makes(1日でこんなに変わるなんて)」がバックグラウンドで流れ、34日間にわたってゆっくりと腐敗するワッパーが大きくスクリーンに現れる。消費者に購入してもらうために商品を美味しそうに見せるというのが通常のやり方だと思うのだが、なぜバーガーキングはこのようなCMを制作したのだろうか。
これぞ「保存料不使用の美しさ」
近年、防腐剤などの保存料が多くの商品に使用され、食品の腐敗や変質を防いでいるのは皆さんご存知だろう。安全と有効性が認められた食品添加物は法律で使用を許可されているものの、やはり口にするものだけにそれらの使用の有無を気にかける人は多い。
そんな人たちのために、今回バーガーキングが打ち出したのが「保存料不使用の美しさ」だ。
日にちが経過するにつれてCMのワッパーは腐敗が進んでいくが、それは保存料を使用していない自然な姿ゆえである。そして、この斬新なCMが健康なオーガニック食材を望む顧客たちの目に止まり、商品の購入につながると自負しているのだ。
安全で健康な食品にお金をかける人が増えているなか、ヨーロッパの多くのバーガーキングではすでに保存料を使用していない商品を取り扱っているという。今後も、このような傾向が世界中に広まっていくのかもしれない。