水道からワイン!?安全性やいかに!?
「愛媛では蛇口からみかんジュースがでてくる」「静岡では水道から緑茶が出てくる」といったご当地ジョークは、日本ではよく言われているもの。
だが、蛇口からワインがでてくるなんてことは、あなたは想像したことがあるだろうか?
撮影されたのは、イタリア、エミリア・ロマーニャ州北部にあるカステルヴェトロという町。この現象は20件ほどの民家で報告され、SNSで大きく話題になった。
この街は、ワインの名産地として世界的に有名な場所。この村にも、大きなワイナリーが点在しているそう。
ネット上では、「キリストの奇跡か!?」「グラス持ってきて呑むしかねぇ!」といった歓喜のコメントが集まっていたが、現地の人は食器を洗ったり、手を洗ったりすることもままならなくなり、不便だったようだ。
その後、この現象はワイナリーの技術的なミスによるものと判明。スパークリングワインの瓶詰めの機械を洗浄する装置が故障し、水道管に流入したことが原因だとしている。
醸造所を所有する「セッティカーニ・ワイナリー」は、すぐに修理を行なったため、およそ3時間でワインの流出止まったという。
カステルヴェトロの町はフェイスブックにて「健康被害は無い」と投稿している。
地元の酒好きのみなさんからの感謝の声も少なくなかったそうだが、一方で水道の安全性を疑う声も上がっていた。地元議会には苦情が多数寄せられ、謝罪したという。
米メディア「CNN」の取材で、副町長はこのように語る。
「笑えるようなニュースがほとんどない世の中で、皆さんに笑顔をもたらすような軽はずみな出来事を起こしてしまったのは、かえって嬉しいことです。
いつか、今回の出来事を思い出してこの街に来ていただけたらと思います。」
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連日のニュースで大きく報道されているが、イタリアの新型肺炎の被害は深刻化している。今回取り上げたワイナリーも大きな打撃を受けている。世界から脅威がなくなる日がくることを願うばかりだ。