手の消毒、みんなしてる?
コロナ騒動の裏で、石油価格の下落が報じられるサウジアラビア。その中心である国営石油会社「アラムコ」が、人種差別的かつ幼稚すぎる事件を起こし、謝罪に追い込まれた。
その事件というのがこちら。
Another disgusting example of Coronavirus racism. This time from Saudi oil company @Aramco who forced a foreign worker to walk around as a large hand sanitiser dispenser. Exploitative & racist. Highlights again this huge problem in Saudi Arabia & the Gulf https://t.co/Lp9kYN3GuU pic.twitter.com/QC6l2zQq7V
— Joseph Willits (@josephwillits) 2020年3月11日
消毒液をつけた壁のコスプレである。東南アジア系の男性は、非常に険しい顔をしている。
消毒を推進したいのであれば手に持って歩いてもらえれば十分だというのに、手が込んだセットを持たせる時点で非常に屈辱的である。こちらのコスプレをさせられた男性は、ロビーやオフィスの外を歩きまわり、手の消毒を促していたそう。
もちろん、この画像が拡散されると、同社に非難が殺到。
これを受け、3月10日にアラムコは声明をだし、「これは虐待である」と認め、すぐにこのキャンペーンを中止。開始した理由について、「手の消毒の重要性を強調したかっただけだった」としている。
ネット上では、「現代の奴隷のようだ」「アラムコで働いてる社員たちは、大学で何を学んできたの?」「このアイデアを始めたやつは誰だ」と怒りの声が続出している。
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サウジアラビア国内には、このような東南アジアからの出稼ぎ労働者が増えている。中でも、メイドとして就労する労働者が多いが、暴行や給料不払いなど数多くの問題を抱えている。
今回の出来事も、コロナウイルスが人種差別を露呈させた社会問題の一つといえるだろう。