犬に運転の仕方を教えていた男が逮捕される!
3月29日、アメリカ・ワシントン州西部の高速道路にて、時速160キロで車を運転していた男が、警察との激しいカーチェイスの末に逮捕されたという。
この日の午後、地元保安局に「車二台がぶつけられた」という電話と、「高速道路で暴走している車がいる」という複数の通報が入り、交通警備隊が緊急出動していた。
警察が道路上で緊急停止をよびかけるものの、男は時速160kmもの速さで逃走。警察が車両に近づき、車内を覗き込むと衝撃的な光景が目に飛び込んできたという。
なんと、運転席に座っていたのはピットブル。男は助手席からアクセルペダルをベタ踏みし、犬にハンドルを預けていたのである。
その後、警備隊はスパイクを使い、車を路肩に急停車させた。
男の身元はアルバート・ティート・アレハンドロ(51)であると判明し、ひき逃げやドラッグを使用しての運転を含む複数の罪状で逮捕。約93万円の保釈金が言い渡され、3月30日の裁判所への出廷が命じられた。
AFPの記事によると、この事件について担当した保安官は、
「拘束した際、男は『犬に運転を教えていた』と他の保安官に話していました。
私は10年以上保安官を勤め、連行や逮捕をしては様々な言い訳を聞いてきましたが、犬に運転を教えるなんていう言い訳は初めて聞きました」
と笑いながら語ったという。
運転させられていたのはメスのピットブル。とても大人しく、警察にも素直に従ってくれたそう。犬は飼い主の逮捕をうけ、ペット保護施設に送られたという。