動物園のトラに新型コロナウイルス陽性反応
今月6日、米ニューヨーク州のブロンクス動物園で飼育されている4歳のメスのマレートラ「ナディア」に新型コロナウイルス陽性反応がでたことが発表され、世界が震撼している。
Nadia, a 4-year-old Malayan tiger at the Bronx Zoo in New York has tested positive for coronavirus. This is the first known instance of a tiger being infected, the USDA says. https://t.co/X3B62CTvLw
— CNN (@CNN) April 5, 2020
ナディアには乾いた咳の症状が見られたため検査に踏み切ったようだが、症状は軽く回復の兆しを見せているという。
だが、世界で初めてトラが新型コロナウイルスに感染したことに、関係者は驚きを隠せない。
ペットとの接触を最小限にする
米農務省(USDA)によると、ブロンクス動物園で飼育されている他のトラやライオン5頭にも同じような症状が出ているようだが、食欲が少し落ちてはいるもののそれ以外には特に変わった様子は見られないと言う。
今回の新型のウイルスがトラのような大型ネコ類にどのような症状をもたらすのか不明だが、今後も注意深く監視し動物たちの回復に全力を注ぐと園関係者は語る。
ブロンクス動物園では先月、飼育員の1人から新型コロナウイルス陽性反応が確認されており、この飼育員から動物たちへ感染したのではないかとみられている。
動物園は飼育員の感染を受け3月16日から休園となっているが、今回のニュースを受け、ウイルスについて未だ不明な部分が多いコロナウイルスに感染してしまった場合は、人間のみならずペットとの接触も最小限に保つべきだと警告されている。