「特別扱いせずに」米イリノイ州でロックダウン下の飲み会摘発!しかし、そこには市長の妻が

事件

妻だからといって見逃さない市長

4月3日、アメリカ・イリノイ州オールトン全域に外出禁止命令が発せられ、飲食店の営業停止や、家族以外に複数人で集まることを禁止した。しかしこれを無視し外出する人が後を絶たなかったことから、警察による取り締まりを開始したという。

そんな中、市内にあるバーの周辺住民から「週末でも営業をしている」という通報が複数入り、外出禁止令発令から2日後の5日、バーの摘発が行われた。

ところが、そこで捕まってしまったのは・・・市長の妻であった。

▲事件に関して動画で謝罪する市長

摘発された当初、バーは外から見えない場所でパーティーを開いていたとして、故意の違反行為とみなされた。このパーティーは、深夜1時ごろまで行われていたという。

その後、6日の記者会見にてバーの摘発について発表し、妻もこれに参加していたと警察から知らされたことも明かした。その上で、妻を特別扱いせず一般人と同じ処罰を与えるよう促したという。

オールトン市長のブラント・ウォーカー氏は、フェイスブック上で妻に関してこのように述べている。

「私の妻は分別のある大人として、今回は誤った判断を下しました。「家にいなさい」という命令に無視した他の違反者同様の罰則が下されています。
 
私はこの事件に関してとても困惑していますが、市長の妻が違反を犯したことで、オールトン市民の皆様に恥ずかしい思いをさせたことを謝罪します。
 
私の中での最優先事項は、オールトン市民の安全と福祉です。私たちは、公衆衛生の危機の真っ只中にいます。
 
皆さんの健康が確実に守られるよう、引き続き全力を尽くしてまいります。」

今回の摘発により警察は参加者全員を立件する方針を示しており、有罪の場合、一年以下の懲役または27万円相当の罰金を科すという。

市長のフェイスブックには同情する声が多く、「オールトン市民はあなたのプライベートについて心配しています。どうか仕事に集中できるようになってほしい。」「SNSは非常に厳しく、間違いを許さない傾向があります。ですが、私は今回の対応で深い敬意をもちました。応援しています。」といったコメントがあった。

「たとえ妻だろうと違反は許さない」という毅然とした対応で、ウォーカー市長の株は逆に上がったことだろう。

 

参照元:CNNFacebook

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