14日間×3のトリプルアタック!
新型肺炎の影響で外に出かけられず、アウトドア派の人々は地味にキツい毎日を送っていることだろう。だが、もうしばらく我慢していて欲しい。
今回の男性のような不運に見舞われると、50日間も家に軟禁される羽目になるかもしれないからだ。
今回取り上げるのは、中国山東省済寧市にお住いのシャンさんという男性。
彼は今年2月頭から3月中旬まで、50日以上にわたって外出禁止命令を食らったという。あまりの隔離期間の長さに、メディアからは「1つ買ったら2個おまけでついてきた!」と面白がられているようだ。
隔離の始まり
最初の隔離を命じられたのは、フィリピンからの帰国後だ。帰国2日前の2月8日に済寧市はロックダウンが行われており、当局から14日間家から出ることを禁じられたという。
シャンさんはこの命令に従い、2週間自宅隔離をしていた。
その後、ストレスを解消のため軽く近所を散歩しようとしたそう。だがドアを開けた途端、なんとここで、たまたま韓国から帰国してきたばかりのご近所さんに接触。このころ、韓国では新興宗教団体での集団感染が発生していたことは記憶に新しい。
彼が公開した自撮り動画によると、韓国帰りのご近所さんの横には、医療従事者もいたとのこと。「もしかしてコロナに感染しているのでは・・・」と思い、あえて14日間の外出を自分で禁じたそう。2度目の自主的な隔離となったようだ。
2度目の外出禁止措置についてシャンさんは、「14日くらいすぐ終わるだろうと思っていました」と語る。その間も、何もせず家でごろごろしていたそうで、特に症状などは出ていなかったようだ。
しかし、ここでついに3回目の外出禁止を食らうことに。2度目の隔離の終わりが見えてきた頃に、なんと彼の兄弟がシンガポールから帰ってきたのである。シャンさんは同居しているため、感染リスクを抑えるために同じ命令に従ったのである。
ここで3度目の14日隔離がスタートし、途中の空白期間を含め計50日近く外出禁止状態になったそう。これに関しシャンさんは動画で「他に何もやることがなくて、結局50日も床で寝っ転がってましたよ」と明かしていた。
これは中国国内のSNSで話題となり、B級映画みたいだと多くの人の笑いをさそった。
だが、シャンさんはこの隔離措置によって、自らも感染せず他の人に移す危険性も無くしたということだ。50日何もしないでいるのはとても退屈だっただろうが、懸命な選択であった。
「家にいるだけでヒーローになる」という言葉が、この人にはピッタリである。