【なぜ!?】「あつまれどうぶつの森」が中国当局の要請により発売禁止に!!その理由は・・・

カルチャー

反政府主義者もあつまれ!どうぶつの森

3月20日に発売したゲームソフト「あつまれ どうぶつの森」は、新型肺炎による巣篭もり消費が追い風となり売り上げを伸ばしている。

英語からロシア語まで幅広い言語に対応しているが、シリーズで初めて中国語にも対応。これを受け、中国にいたファンたちの間でも大きな人気を得るようになっている。

任天堂は公式に中国での発売をアナウンスしているわけではないが、ソフトは中国大手通販サイト「タオバオ」や「アリ・エクスプレス」で取引されている。

ところが4月10日、突然通販サイトで購入できなくなる事態となった。

その理由は、どうぶつの森の世界の中で、反政府主義者たちが集まって、中国当局を批判したり、民主化デモを支援する遊び方をしたから。


▲民主化運動の代表である黃之鋒氏も「あつ森」の中でデモを続ける

昨年に開かれた香港民主化デモの影響から、中国国内での言論弾圧はより一層過激になっており、デモ団体が集会をひらけば逮捕され、ネット上の書き込みは検閲により削除されることが多くなっている。

この抜け道となっているのは、ゲームの中のバーチャル世界。当局の目が届かず、どうぶつの森のような複数人で同時プレイできる場所が格好の舞台となったのである。

主にメッセージは、自由に絵を描くことができる「マイデザイン」という機能によって作られている。「光復香港 時代革命(香港の解放、現代の革命)」は、民主化デモの代表的なスローガンだ。

しかし、10日から一切手に入らなくなってしまったが・・・中国のファンはこれには負けなかった。

ありとあらゆる手でどうぶつの森が流通!

現在、各通販サイトでは「どうぶつの森」は「猛男之森(真の男の森)」という隠語で出品されているという。

これは、中国のオタクたちが子供向けコンテンツを「真の男の娯楽」と呼ぶことに由来するのだとか。

もともと中国国内では、暴力的なものや性的なもの、そして革命をテーマにしているコンテンツは当局によって禁止されている。

例えば、セガが発売する「龍が如く」は暴力性によって規制され、「進撃の巨人」も革命を想起させるとして発売禁止となっている。同様に隠語やなぞなぞ、パスワードを使って裏取引されていることが多い。

まさか日本の子供向けの平和なゲームが、政治的な主義主張に使われるとは意外である。

 

参照元:Twitter [1][2][3]US Gamer

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