新型肺炎の感染によって肌が茶色っぽく?
爆発的な感染拡大から徐々に落ち着きを見せている武漢。中国のメディアによると、1月にここで発症したという2名の男性に、不思議な症状が出たという。
その症状がみられたのは、武漢で医師として働いていたイー・ファン氏とウー・ウェイフェン氏。いずれも42歳である。
いずれも武漢中央病院にて手当てを受けていたというが、急激に肌の色が茶色く変化したのだという。
この出来事は中国のテレビ番組「北京卫视」で報じられたが、原因は薬の副作用と断定されている。しかし、その薬の名前は明かされておらず、不安を訴える視聴者は少なくない。
患者の1人である循環器専門医のイー氏は、39日にわたり”ECMO”と呼ばれる生命維持装置を装着し生還している。
これは人工肺とポンプを使用した装置で、重度の呼吸不全に陥った人が体内に酸素を送り込むために使用されるものである。日本の医療現場にも導入されており、今年3月亡くなった志村けんさんも、生前にECMOを使用している。
回復したイー氏は、意識が戻った後も立ち上がって歩くことすらままならなかったと明かした。さらに、「頻繁に悪夢に苦しめられ、トラウマになる程に精神的なダメージを受けた」と話している。
治療を受け持った医師は「北京卫视」の取材において、「2人の症状は一時的なもので、肝機能が改善すると同時にすぐに肌の色は戻るだろう」と語っていた。
コロナウイルスの感染者が増えるにつれ、ネット上にも回復者の声が続々と上がっているが、その苦しみは想像を絶する。このウイルス騒ぎが終わった後は、回復者への精神的なサポートも必要になってくることだろう。