自ら作ったという特効薬で死亡したインドの医師
5月上旬、インド北東部アッサム州グワーハーティーにある私立病院にて、44歳の医師が心臓発作を起こし亡くなった。
その原因となったのは、抗マラリア剤である”ヒドロキシクロロキン”という薬剤。しかし、医師に既往症はなかった。
ではなぜ飲んだのかというと・・・この薬を、新型コロナウイルスの予防薬と信じ込んだことが原因だったという。
亡くなったのは、上級麻酔師であるウパルジット・バーマン氏(44)。
抗マラリア剤がなぜ心臓発作のトリガーとなったのかは明らかになっていないが、チャットアプリ「WhatsApp」の会話履歴には「薬を飲んでから気持ち悪い」と同僚に話していたことがわかった。
こうしたことから、バーマン医師は新型肺炎の予防として薬を飲んでいたことが明らかに。
政府機関の一つであるインド医学研究評議会は、コロナウイルスを発症した医師や医療従事者、その家族に、同じ抗マラリア剤の使用を推奨しているという。だが、予防や治療のために自己診断で飲むことはやめるよう呼びかけている。
一方で、地元アッサム州には感染者はでておらず、バーマン医師が感染者の処置をした記録はなかった。
インドでは感染が拡大しており、現在の感染者数は7万4000人を記録している。感染者がでていない州は、残り6州のみとなった。
なお、同様の事故はアメリカでも起きており、今年3月下旬に、抗マラリア剤を予防のため摂取したアリゾナ州の男性が死亡している。
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