【そんな些細なことも?】とある黒人青年が話す”黒人の若い男がやってはいけないこと”

カルチャー

黒人男性の間にある暗黙のルール

「歩いていただけで」「通報しただけで」・・・そのような理由で、警察から暴行を受けたり捕まったりするなんて、私たち日本人には想像がつかないだろう。だが、アメリカに住む黒人の人々にとって、それが現実なのである。

アメリカの差別の構造はとても複雑で説明しきれないが、今回の動画を見れば、その現実を少しだけ理解できるだろう。

@skoodupcam

Jus some unwritten rules my mom makes me follow as a young black man ##fyp ##blacklivesmatter

♬ original sound – marcappalott

こちらの動画は、TikTokユーザーのキャメロン・ウェルチさん(18)がアップしたもの。その内容は、母親から教えられたという「若い黒人男性がやってはいけないこと」だ。

その一覧がこちらだ。

1、ポケットに手を入れてはいけない
 
2、フードをかぶってはいけない
 
3、シャツを脱いで外に出てはいけない
 
4、一緒にいる人がどんな人か確認しなさい。道端で会った人だろうと。
 
5、夜遅くに出歩いてはいけない。
 
6、買うつもりのないものに触らない
 
7、ガム一つだけでも、買ったらレシートやレジ袋なしで店を出てはいけない。
 
8、誰かと言い合いしているように見せない
 
9、身分証明書なしに出歩いてはいけない
 
10、タンクトップ姿で運転してはいけない
 
11、ドゥーラグ(主に黒人男性がつける薄手のバンダナ)をつけて運転してはいけない
 
12、大きな音で音楽をかけ車に乗ってはいけない
 
13、白人女性をじっと見てはいけない
 
14、警察に職務質問されたら、反論せず、協力的でありなさい
 
15、警察に車を停止させられたら、ダッシュボードに手を乗せて免許と登録証を出して良いか聞きなさい

このルールは母親から暗黙のルールとして教え込まれ、11歳の時には覚えたという。黒人であるというだけで犯罪者と見られやすいという風潮が肌で伝わってくる。

動画には、小さな息子を持つ黒人女性から「子供が大きくなった時のためにこの動画を保存しておく」という声があったが、ウェルチさんは「あなたの子供の未来はこんな風であってはならない」と返信していた。

また別の動画において、黒人コミュニティの中では、去り際に「Bye(またね)」ではなく、「Be safe bro(安全にな)」と言う文化があると語っていた。

米メディア「Pop suger」のインタビューでは、「幅広い視点を取り入れ、変化が起きている今、前向きでいるために公開しました。」「すべての人が平等に扱われるようになってほしい。」と心情を語っていた。

アメリカにおいて、彼らは犯罪者として疑われやすいためにことさら礼儀正しくなければならないのだろう。その息苦しさや生きづらさは、私たちの想像を超えるものに違いない。

今回の「Black lives matter」によって、より良い未来につながることを願うばかりだ。

 

参照元:Huffington PostTikTok

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