デモも真っ只中に出動せず署でスヤスヤ・・・
6月11日、「Black Lives Matter」のデモや暴動が続いているアメリカ・イリノイ州シカゴにて、あまりにも呑気すぎる映像が公開された。
こちらの映像は、民主党議員ボビー・ラッシュ氏と、シカゴ市長ロリー・ライトフット氏が11日の記者会見で公開したもの。
ポップコーンを作ったり、コーヒーを入れたり、ソファでお昼寝したり・・・非常に穏やかな警察署の様子に思えるが、実はこの間に、シカゴ市の南部と西部では激しい破壊行為や盗難、放火が広範囲で発生していた。
当局によると、映像は5月31日と6月1日に署内の監視カメラが捉えたものだというが、署にいた13名の職員は鎮圧に出動することはなかった。そのうち、管理職にあたる3名の職員も、ほかの警官を咎めることなくくつろいでいたという。
これに対し、ライトフット市長は激怒しており、「何千人もの警官が(ジョージフロイド氏殺害事件が発生した)苦難の週末と、それ以降の毎日を立派に務めている。だが、問題の警官らは責任と義務、そして社会奉仕に対する自らの誓いを放棄した。」と会見で述べた。
しかし、地元の警察共済組合は「当時起きていた略奪は、警察が到着するまでに終了していた」と反論。ライトフット市長に、「イリノイ州すべての警察が抱える政治的課題の解決を押し進めたいがために、ハリウッド映画のように演出したがっている」と批判した。
ライトフット市長は該当する警察署を調査しており、警官らがどのような処分を受けるかは今後明らかになるという。
これには様々なコメントが相次いでおり、「なんのために警察がいるんだ」という批判の声や、「これは印象操作。24時間ぶっ通しで仕事をしているのに、休憩時間だけを切り取られてメディアに報じられている」と警察を擁護する声もあった。