インドの湖でワニに襲われる
6月9日、インドのマディヤ・プラデーシュ州ボーパールにある『カリアソット・ダム』と呼ばれる湖で泳いでいたのはアミットさん(30)とその友人のガジェンドラさん。
ロックダウンの最中に暇を持て余し、ちょっと気晴らしのつもりで出かけたこの湖の浅瀬で動画撮影をしていた二人だったが、この動画におさめられることとなったのはとんでもない瞬間だった。
Watch: Crocodile attacks swimmer in #MadhyaPradesh's Kaliasot Dam, friend saves his life pic.twitter.com/MjOCiltYpA
— TOI Bhopal (@TOIBhopalNews) June 10, 2020
突然アミットさんの太ももに大きなワニが噛みつき、水面下に引きずり込まれたのである。
ロックダウン中に遊泳禁止の湖で起きた事故
二人はパニックに陥ったものの、ガジェンドラさんはアミットさんを助けるために無我夢中で手に持っていた木製の自撮り棒でワニを突き刺した。そして、その棒は運良くワニに当たり、見事撃退することができたという。
病院に搬送されたものの30針を縫う大怪我をしたアミットさんは、病院のベッドの上で当時の心境をこう語っている。
突然太ももを噛まれ水の中に引きずり込まれた時は死を覚悟しました。ガジェンドラがいなかったら間違いなく死んでいたでしょう。
地元メディアの報道によると、この湖は遊泳禁止となっておりサインも掲げられていたという。ワニに襲われるというのは珍しいケースではあったものの、今後は遊泳禁止のサインとともにワニが生息していることも合わせて警告するという。
このような事故が報道されると、勇敢な友人が命を助けてくれたと美談にしがちだが、ロックダウン中に遊泳禁止の湖で泳いでいた大人たちの残念なニュースであることを忘れてはならない。命が助かったことは幸いだが、二人には十分反省していただきたいものだ。