母親に26年間家に閉じ込められ続けてきた女性
ロシア・ニジニノヴゴロド州にて、26年間にわたって母親に閉じ込められ続けてきたという衝撃的な過去を持つ女性が発見された。
女性の名前はナデジダ・ブシュエバさん。発覚したのは、仕事と身分証明書を得ようと、ロシアの地方評議会に出向いたことがきっかけだという。それは、彼女が16歳の時に学校を通うのを辞めて以来、二回目の外出だった。
閉じこめられていたのは26年。母のタチアナさんがいうには、”娘を守るため”だったという。
彼女は猫とあばら屋に暮らしており、母親から与えられていたのはキャットフードとパンのみ。ネズミもおり衛生環境は最悪だったというが、ブシュエバさんは驚くべきことにそんな生活に慣れ、その間は人生に満足していたと語っている。
それまでしばしばソーシャルワーカーが母娘の家を訪ねていたが、二人は援助を拒み、ケアが行き届くことはなかった。ライフスタイルを変えるように言っても、母は「今の生活が好きだからその必要はない。この生活は私に合っている。」といって頑なにやめなかったという。
26年も外界と接してこなかったにも関わらず、受け答えはしっかりしていたと報じられている。地元メディアによると、入浴も2006年以降しておらず、髪の毛は絡まって後頭部で固まっていたという。
インタビューでは「私の人生は猫よりもひどい。猫の方がまともな人生を送ってる。私は存在しないようなもの。生きている死者のようなものです。私には仕事が必要。パスポートもほしい。」と答えていた。
外出のきっかけとなったのは母親の急病によるものだというが、外の世界のルールを知らなかったために、母親を病院に連れて行くという考えがなかったという。母親は、現在入院中で、一部報道では脳卒中と推測されている。
ナデジダは現在42歳。地元の人によると、彼女は年齢より若く見えたという。