過去の病気によって持続的に勃起か
新型コロナウイルスは発熱や倦怠感が主な症状となるが、過去の病気や手術の影響で、思わぬ形の症状が出ることがあるという。
Coronavirus patient had four-hour-long erection due to blood clots https://t.co/24lua2Gta7
— Newsweek (@Newsweek) July 3, 2020
報告されているのは、フランス・イヴリーヌ県ル・シェネの病院に入院していた62歳の男性。過去に左鼠径部と虫垂切除の手術をしたことがあるという。
名前は公開されていないが、男性は市内の病院にて2週間にわたる集中治療を受けていた。
最初は発熱や咳、呼吸困難などといった典型的な症状を訴えていたが、急激に症状が悪化し、人工呼吸器が取り付けられた。
そんな中、男性が4時間にわたって持続的に勃起していることに気づき、スタッフらは驚愕。勃起は数時間に渡ったというが、過去に例を見ない症状だった。
検査では、男性の陰茎の先端は柔らかかったものの、陰茎の組織が2箇所のまとまった部分だけ硬くなっていた。医師がそこに血栓を発見したことから、血液を抜いて取り除いた後、血液抗凝固剤を投与することで勃起はおさまったという。
今回の持続勃起症は、コロナウイルスの関連症状とみられているが、患者の陰茎で血栓が発生したケースは今回が初めてだとしている。
コロナウイルス感染で血栓症に
米医療ジャーナル「American journal of Emergency Medicine」の研究結果によると、コロナウイルス患者の最大30%が危険な血栓を発症することが明らかになっているという。
▲血栓の影響で心臓にダメージを受け亡くなった男性のニュース
これらの血栓は、肺を含む体の様々な部分に発生する可能性があり、血栓ができた人の多くが、肺塞栓症を発症している。既往症や手術歴のある人はリスクが高いといえるだろう。