ポルノ画像収集のためのハッキング行為
2018年8月、当時Yahoo!でエンジニアとして勤務していたレイズ・ダニエル・ルイズ(34)が、ポルノ画像収集のために6000個以上の個人アカウントに不正アクセスした罪に問われ、今月開かれた裁判で最高5年の拘禁刑と約2,700万円の罰金が言い渡される予定だったという。
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— Ratan Jyoti (@reach2ratan) July 9, 2020
だが、ルイズに言い渡されたのは5年間の保護観察付きの自宅謹慎のみ。それに加え、裁判官はルイズに、Yahoo!とOathに対して約54万円の罰金と約1266万円を払い戻すよう命じたというが、懲役刑にならなかったことには驚きの声が上がっている。
その理由として被告が捜査に協力的だったこと、そして不正アクセスにより手に入れたポルノ画像をネットで流出させておらず、あくまでも個人で楽しむためだけに使用したことが決め手となったようだ。
6000以上のアカウントからポルノ画像を収集
2009年から2018年7月までYahoo!で働いていたルイズは、持ち前の技術を駆使して友人や同僚女性などの個人アカウントにアクセスした。そして性的画像や動画などを検索し、気に入ったものはダウンロードをして自身のハードドライブに保存していたという。
また、Yahoo!のみならず、Apple iCloud、Gmail、Hotmail、Dropbox、Photobucketなどのサービスでさらに100個のアカウントをハッキングしていたというのだから恐ろしい。
ルイズのハッキング行為は、2018年6月に同僚の男性により発覚したというが、自宅に捜査の手が及ぶ前にハードドライブを破壊しており、被害者は推定6000人以上に及ぶものの、現在までに特定されているのは3137人のみだそう。それでもとんでもない数字である。
抜きん出た才能や技術があるにもかかわらず、こんなことで人生を棒に振ってしまったのは自業自得としか言いようがないが、歪んだ性癖のある被告に懲役刑なしという判決に納得がいかない人も多いのではないだろうか。