世界規模で展開するコーヒーのチェーン店『スターバックス』。海外では商品を注文した際に名前を聞かれ、カップに名前を書いてくれる店舗も多いが、先日とんでもない名前を記入された女性が、この差別行為に対して怒りをあらわにしている。
スタバのカップに『ISIS』と書かれた女性
事件が起きたのは米ミネソタ州にある大手スーパー『ターゲット』の中に入っているスターバックス。7月1日、アメリカに住むアイシャさん(19)が友人と同店を訪れ、ドリンクを受け取るとそこには…
“We are hoping that bringing light to this incident will actually transform how Target and Starbucks and many other companies deal with such incidents,” Hussein said.https://t.co/XVi5eNFH3l
— CAIR MN (@CAIRMN) July 8, 2020
イスラム過激派組織である通称イスラム国の名称『ISIS』と書かれていたのだ。
店員や店側の対応に不信感を募らせ提訴
イスラム教徒でありヒジャブを被っていたアイシャさんだが、それだけでテロ組織を呼ぶのはあまりにも軽薄で差別的な考え方である。
カップを受け取ったアイシャさんは店員に問いただしたものの、店員は名前がきちんと聞き取れなかっただけだと主張したという。さらには責任者までもが名前のミスは頻繁にあるものだとし、25ドル分のギフトカードを渡して終わりにしようとしたというのだからとんでもない。
この事件を受け、米イスラム関係評議会のミネソタ州支部(CAIR-MN)は店員の解雇を要求、またアイシャさんも人権省のミネソタ州支部に提訴した。
イスラム教徒に対する差別はこれまでにも何度もあったが、今回の出来事でイスラム恐怖症が地域社会にいまだ深く根付いていることを思い知らされたとショックを受けるアイシャさん。彼女らの訴えが届き、少しでも人種差別がなくなる世の中になることを願いたい。
参照元:Twitter、BuzzFeedNews