【自己判断で投薬か】教会のパーティーに参加した17歳がコロナに感染 母親が自己診断で薬を与え死亡

事件

感染者が広がる中で教会でパーティーに参加

アメリカではコロナウイルスの感染者が急増している中、無謀にもパーティーなどに参加してしまう人が多いという。その結果、とある教会のパーティーに参加した少女が命を落としてしまった。

フロリダ州フォートマイヤーズの医療検査官によると、今年6月、コロナウイルスの合併症によって亡くなったとされる17歳の少女の死について、疑問が浮上したという。

少女はもともと自己免疫疾患を伴うガン患者で、死亡するおよそ2週間前、マスクを着用する必要がないという100名単位の教会のイベントに参加していたことが明らかになった。

その9日後、少女はコロナウイルスの症状を見せたが、家族は病院に連れて行くことはなかった。その際、祖父の家庭用酸素吸入器を使用したり、市販の抗生物質を与えたほか、ヒドロキシクロロキンを投与していたことが明らかになった。

ヒドロキシクロロキンは抗マラリア剤として用いられているが、トランプ大統領が今年4月に治療薬として推奨したことで知られている。しかし、試験の結果では明確な死亡率の低下は見られず、むしろ米食品医薬品局(FDA)は心肺機能に影響が出るリスクがあるとして警告を発している。

このトランプ大統領の発表により、アメリカ国内では自己診断でヒドロキシクロロキンを摂取する人が増えているという。

最終的に、少女は6月19日に地元病院の小児科に入院。医師は挿管を勧めたものの母親が拒否し、血漿(けっしょう)療法を受けていたが、少女の容体はさらに悪化し、22日に挿管が行われたものの、翌日に死亡した。

パーティーの正体とは

その後、米ニューズウィークが、問題となったイベントの詳細について報道。主催していたのは「first assembly of god」というキリスト教系団体で、パーティには100名以上の子供たちを集めていたという。

Facebookの投稿には、ドッジボールやカラオケ、DJ、バスケットコートを完備していると宣伝していたが、開催前より大きな批判を受けていた。現在、問題の教会のフォートマイヤーズ支部は責任を否定しており、批判を受けページごと削除している。

人種問題や宗教、政治などが絡み合い、アメリカのコロナ事情は複雑化している。

 

参照元:NewsweekYoutube

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