一難去ってまた一難
オーストラリア・クイーンズランド在住の男性が、高速道路を走行中、車にいた毒ヘビと死闘を繰り広げたところ、それが会社で問題となりクビになってしまったという。
この災難な目にあったのは、ジェームズ・カンハムさん(27)。
7月の第2週、カリオペ西部を通る高速道路を社用車で走っていたというが、いきなり車の中に侵入していた茶色いヘビを発見。強く噛み付かれてしまった。
追い払おうとパニックになったカンハムさんは、シートベルトとナイフを使って格闘。その際、アクセルを踏み込んで100キロ制限の道路を123キロで走ってしまったという。
その後、交通警察に発見され緊急停車。荷台に追い払われたヘビを警察がチェックすると、心配した警察が中央本部に連絡をつけた。男性は意識があり無事だが、念のため救急車が呼ばれたという。
動画内では、警察が来てくれてカンハムさんは安堵した様子を見せており、幸いにも違反切符も切られなかった。
だが、災難はこれで終わらなかった。
会社をクビに
その後、地元紙「The Gladstone Observer」がその後について直撃したところ、仕事を辞めさせられ、社用車も没収されてしまったと明かされた。
カンハムさんは、「娘と過ごしている時に上司から電話があり、仕事はもうさせられないと言われました。なんにせよもう無職です。」と語り、「自分の車は売って社用車を使っていたので、運転すらできない。娘の養育費やペットの医療費を作るために、財産を整理しなきゃならない」と苦境を漏らしていた。
だが、娘のアナベルさん(6)はインタビューで「パパが生きていてよかった。」と安心していたようだった。
倒したヘビは、オーストラリア東部と中央部に生息するイースタンブラウンスネークという種類で、攻撃的で有毒なヘビである。国内では死亡した事例も報告されており、危険な種として知られている。