インドネシアのカップルの結婚式と亡き父親のお葬式が決行
インドネシア・ボルネオ島サマリンダにて、お葬式と結婚式がいっぺんに行われるというひときわ変わった出来事があった。
日本人の価値観からすると一見不謹慎にも思えるが、どうやら、その陰には深いワケがあったらしい。
お葬式と結婚式が開かれたのは7月11日。
地元紙の記事によると、ロマドホニ・プートラ・プラタマさんという男性と奥さんは、もともとコロナウイルス禍の影響で結婚式を延期していたという。しかし、その矢先に新郎の父がスポーツをしている時、心臓発作で突然亡くなってしまった。父親は以前より二人の晴れ姿を見るのを楽しみにしていたのだが、その矢先の出来事であった。
これを受け、ロマドホニさんはお葬式で人々が集まるタイミングに合わせ、結婚式を決行。地元紙のインタビューでは、「父の魂がまだ現世にとどまっているうちに、結婚式をやることを望みました。」と語っていた。
さらに、「父は他界しましたが、私はまだ彼の魂がこの家におり、縁起のいい式典を祝福すると信じています。父がまだそばにおり、晴れ姿を見せることができたと強く信じています。」と語っている。
インドネシアは亡き人の魂にしっかりと敬意を払う。だからこそ、逆に慣習にとらわれずこうしたことができるのかもしれない。
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