【切ない】パレスチナの男性、入院した母親がコロナで亡くなるまで毎日窓に登り見守り続ける

カルチャー

亡くなるまでに最期の時間を・・・

愛する人が新型コロナウイルスに感染した時、家族が一番最初に味わう苦しみは、もう二度と会えなくなるかもしれないということだろう。

PCR検査を受け陽性となると、一定以上の症状が出ている場合、宿泊施設での療養または病院へ入院となる。特に重い症状が出ていると、家族が入院の準備をした後に車で運ばれるので、家族が会えるのはここで最後となる。

だが今回取り上げる男性は、母親が亡くなる日まで毎日窓を登って会いに来ていた。

注目を浴びているのは、パレスチナ自治区・ヨルダン川西岸地区に住むジハド・アルスウェイトさん(30)。

この度、かねてから白血病を患っていた母親が新型コロナウイルスに感染。その間、ジハドさんは最後の瞬間まで母と過ごそうと、なんと外壁を登って毎晩母親に会いに来ていたという。

感染拡大防止のため、会えるのは窓の向こう。高いところまで登ってとても危ないが、それだけのことをしても母に会いたかったのだろう。

こうした闘病生活を送ったが、母親は7月16日夕方、73歳で他界。

あまりにも切なすぎる最期となったが、ギリギリまでそばにいたジハドさんの気持ちに、多くのSNSユーザーが心を打たれた。

このように、人権団体「Patriotic Vision」のCEO、モハマド・サファ氏が応援するメッセージとともに投稿したところ、7.3万人以上がシェア。ここで多くの人に認知されることとなった。

これには、「私の母も新型コロナウイルス蔓延前に亡くなって、この記事を読み昨日のことのように泣いている」「とても悲しいのに、心温まる出来事だった。」といった様々な声が寄せられていた。

すでに新型コロナウイルスで愛する人を亡くしている人は世界中にいる。それゆえに、この出来事は多くの人の心に刺さったに違いない。

 

参照元:FacebookNDTVTwitter

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