看板エミュー、迷惑行為で出禁に!
自然豊かなオーストラリアは、地方に行くと野生動物との触れ合いを楽しむことができる。
今回紹介する内陸部の小さな町にあるホテルもそのうちの一つで、周辺に生息する「エミュー」という鳥類が大人気のスポットであった。
ところが、あまりの素行の悪さのため、ホテルから出禁を食らってしまったという。
この措置をとったのは、クイーンズランド州にある”ヤラカ・ホテル”。
ここの1階にはパブが設置されており、以前よりエミューが侵入してくることがあったというが、いつしか階段を登ることを覚えて頻繁に入ってくるようになった。
中でも、ケビンとキャロルと名付けられた兄弟のエミューはお客さんの間でも人気で、写真を一緒に撮ったりご飯を分けてあげていたという。だがそのうち、パンやフライドポテトなどを盗み食いする悪行が目立ち始めた。
豪メディア「NPR」の取材によると、人々が乾杯をしている隙を見て、にゅっと首を出してパンを食べたりなどしていたそう。彼らの長いくちばしと首、掃除機のような食べっぷりから、客にとって危険だとみなされてしまった。
そのため、ホテルのオーナーはエミューを出禁に。
パブにつながるホテルの階段には”エミューバリア”と呼ばれる棒が設置され、店の壁には、「エミューは迷惑行為により出禁です。入った後は再度エミューバリアを繋いでください!」という掲示がされているようだ。
現在、この対策が功を奏し、エミューたちは店の前で立ち往生するように。上のニュース映像では懐いてしまっているようで、まるでペットのようにパンを与えられていた。
ニュースはオンライン上で大きな関心を集め、「ぜひヤラカ・ホテルに行きたい」という声が続出しているそうで、オーナーはエミューたちに感謝しているという。
すっかり飼いならされてしまっているエミュー。今回のことから看板鳥デビューとなるかもしれない。