花嫁がポーズをとる中・・・

8月4日に発生したベイルート大爆発の日、市中では何事もない平和な時間が流れていた。今回取り上げる女性も、こんな爆発が起きるとは微塵も思わない中で、結婚式用の写真撮影を行なっていたという。

人生に一度の晴れ舞台。モデルのように美しい女性を撮影していたのだが・・・そこへあの爆風が襲った。

撮影を行っていたのは、市内に住むイスラー・セブラニさん（29）。3週間前から市内に滞在し盛大な結婚式を予定しており、この日は彼女にとって最高の瞬間となるはずだった。

市内の観光名所「サイフィ・スクエア」で撮影している中、強い爆風によってベールが大きくはためく。轟音とともに街中にはガラスが降り注ぎ、多くの人が負傷したというが、偶然にもセブラニさんと夫には怪我はなかったという。

カナダのメディア「グローバルニュース」の取材でセブラニさんは、「大きな損害に見舞われています。多くの人が亡くなり、怪我をしました。私自身も、夫も…神に守ってもらえて感謝しています」と語った。

上の動画のインタビューにて、夫のモハマド・ナキブさんは「その辺を散策したら、ひどく悲しくなりました。爆発の威力と音の大きさは言い表しがたいものです。ただただショックを受けています。」と心境を語っている。

この日は爆心地に近いホテル「Le Gray」に滞在し撮影に臨んでいたというが、カメラマンの勧めで、サイフィスクエアでの撮影となったという。

他にも候補はいくつもあったそうだが、すでに現場にカメラチームが到着していたことから、撮影を決行。その矢先に爆発が起こった、助かったことは、まさに奇跡としか言いようがない出来事である。結婚後はお仕事の都合上ベイルートに住む予定だったというが不可能になったため、アメリカで暮らすことに決めたという。

セブラニさんは最後に、「被害状況を見た時、ただ一つ思ったことは・・・私たちが生きていることを神に感謝しているということだけです」と述べていた。

参照元：Global news、Youtube [1]、[2]