台湾の自由を求めて・・・
8月9日の日曜日、台湾と中国を股にかけた壮大すぎる事件が飛びこんできた。
この日の朝、中国に近接する台湾・金門県の海の上にて、本土から来たとみられる男性が浮かんでいるのを発見。台湾の沿岸警備隊(CGA)がその男を逮捕する騒動があった。男性は密入国しようとしていたとみられている。
警備隊の調査によると、男性は李さんという45歳の男性で、四川省在住であると判明。9日早朝の3時から7時間も泳いで、台湾への上陸を試みていたという。
持っていたのは、少しのお金と時計、身分証明書だけだった。
その目的は、なんと民主主義の自由さを求めてのことだった。中国がとる政治体制に耐えかね、捕まるリスクを負ってでも自由を手にしたかったという。
逮捕後は、コロナウイルス対策として2週間の隔離を実施。指定された施設に収容されたが、一方で、犯行動機をより明確にする目的もあるという。
警備隊の報告によると、コロナウイルス騒動が始まって以来、不法侵入事件が金門県で起きたのは初めて。これを受け、地元新聞に対し「特にこのコロナウイルス騒動の中、不法侵入は容認できるものではない」とコメントしていた。
中国国内では国家安全法が制定されて以来、言論統制はより厳しくなっている。次々と逮捕者も出ていることから、中国に住む人々の中にも不安が募っているのかもしれない。
この記事を友達にシェアしよう! /
あなたにおすすめ