我が子の写真をSNSに投稿することに危険が潜んでいることは、誰しもがわかっていることだろう。だが、それが実際に我が身に降りかかるまで他人事と思っている人も多いかもしれない。
そんななか、実際にSNS被害に遭ってしまった母親が、いま一度その危険性を訴えかけている。
娘の写真が小児性愛者サイトに無断転載
今回メディアを通して全世界の親御さんに注意を促しているのは、イギリス在住のアマンダ・モーガンさん（29）だ。彼女は夫と娘のカリアちゃん（2）とともに暮らしており、これまでにも家族や娘の写真をインスタグラムに投稿していたという。
だが先日、友人から、生後6ヶ月の時に投稿したカリアちゃんの写真がロシアの小児性愛者サイトに無断転載されていることを告げられたというのだ。
The photos had been shared on a Russian website where paedophiles could browse them and make comments. https://t.co/06kXY3cWps
— Metro (@MetroUK) August 18, 2020
アマンダさんがそのサイトをチェックすると、その写真はグリーンの瞳や長いまつ毛、そして口紅を塗ったかのように加工が施されていて、閲覧者らが自由にコメントが寄せられるようになっていたという。
この写真を見たアマンダさんは、ショックで45分間泣き続けるほどだったそう。そして、自分がインスタグラムに投稿した写真がこのような形で無断転載されたことは、すべて自己責任であると自分を責め続けたという。
SNSの利用には気をつけて
このウェブサイトではカリアちゃんの写真が3枚閲覧できるようになっており、そのコメントを見るだけで吐き気をもよおすほどだったという。
悪意のある人物によって無断転載されたとみられるが、なかには虐待した我が子の写真をこのサイトに投稿している親もいるようで、アマンダさんは友人らと協力してこのウェブサイトを閉鎖できるよう試みた。ただ、現在のところ閉鎖には至っておらず、カリアちゃんの写真は今もなおオンライン上に残っており、アマンダさんは気がかりで眠れない日々が続いているという。
現在アマンダさんは自身のインスタグラムページを非公開設定にしており、子供を持つ親たちへ、自分の子供の写真をSNSに載せることの危険性を改めて訴えかけている。
