低血糖で倒れた糖尿病の祖母を助けるために、なんと11歳の少年が祖母の所有するベンツで救助に駆けつけたと話題になっている。
少年のおかげで祖母は一命を取り留め、「孫の行動を誇りに思う」とメディアのインタビューで答えた。
倒れた祖母を助けるため自宅からベンツを運転
8月25日、米インディアナ州インディアナポリスに住むPJ君(11)は、いつものように祖母とともに近所を散歩していたという。ゴーカートに乗って周辺を散策していたPJ君が歩く祖母の横を通り過ぎようとした時、祖母の異変に気付いた。
糖尿病を患っている祖母が、血糖値が急激に下がったことによりめまいを起こし、その場にあった道路標識に寄りかかるように倒れたのだ。
すると、PJ君はすぐさまこんな行動に出た。
急いでゴーカートで2.4キロ先の祖母宅まで戻り、なんと、ガレージにあったベンツを運転して祖母を救助に向かったのである。
低血糖を起こした祖母への対応にも称賛の声
当時の様子を祖母はこう話す。
遠くから私の車が向かってきたんです。落ち着いた様子で運転していたのは、なんとPJだったのよ!
PJ君は祖母を車に乗せて自宅へ戻った。そして、祖母にいくつかの糖衣錠とクラッカーを与えて彼女が落ち着くまで待ったのである。祖母の病状を把握し、日頃から密接な関係を築いているからこそできたことだろう。
日本では想像もつかないが、PJ君には日頃から祖父が広い敷地内で運転の練習をさせることもあったそうで、今回車で救助に駆けつけることができたのはそのおかげだったようだ。
この出来事が報道されると「彼は命の恩人ね」「何より先に糖衣錠とクラッカーを与えたことがすごい」「11歳とは思えない行動力と判断力」「16歳になったら車を買ってあげてほしい」とPJ君の行動には称賛の声が相次いだ。
もちろん11歳の少年が公道を運転したことは危険な行為ではあったに違いないが、郊外の広い公道だったことで誰も怪我することなく祖母の命も助かったことは結果的に良かったに違いない。
参照元:YouTube、Independent