オンライン授業中に呼吸困難に陥る
今もなお、多くの国や地域における大学ではオンライン授業がおこなわれているが、先日アルゼンチンの大学教授が講義中に息苦しさを訴え、そのまま帰らぬ人となってしまうという出来事が報じられた。
ブエノスアイレスにある私立大学で教鞭を執っていたパオラ・デ・シモーネさん(46)は、この日もZoomを使って学生たちに世界史を教えていたという。しかし、その途中で呼吸困難に陥ってしまった。
Professor collapses and dies in front of virtual class amid COVID-19 symptoms https://t.co/rbLfaS17sx pic.twitter.com/iGoJgqePK7
— New York Post (@nypost) September 7, 2020
パオラさんの異変に気付いた学生らがスクリーン越しに住所を聞くも、「それはできないわ」と息切れしながら答えたという。学生らには肺炎の症状があることを伝えていたものの、パオラさんはスライドを動かすことも話すこともできなくなり、しまいには平衡を失ってしまったのだ。
その後、帰宅した医師の夫がパオラさんを発見するも、すでに息絶えていたという。
新型コロナの症状が続いていた
生前、パオラさんは自身のTwitterで、新型コロナウイルスの症状が4週間も続いているにもかかわらず一向に良くならないこと、またこのパンデミックのなかで医師の夫は激務に追われ疲れ果てていることなどについて言及していた。
学生らはパオラさんの最期の姿を目の当たりにして、この未知のウイルスが現実のものであることを再認識したといい、パオラさんを知る人たちは彼女の人柄や15年にわたって教育に携わってきたその姿勢に敬意を表した。
米ジョンズホプキンス大学によると、アルゼンチンでは新型コロナの感染者は45万人以上、死者は9,000人以上という報告がされており、今もまだ感染者は増加傾向にある。世界中に蔓延しているこのウイルスの収束を願い、またこれ以上悲しむ人を増やさないためにも、気を緩めることなくしっかりと感染対策をしなければならない。
参照元:Twitter、NewYokPost