仏美術館でトップレス女性らが抗議
今月13日、仏パリにあるオルセー美術館で、約20名の女性らによってこんな抗議活動がおこなわれたという。
Magnifique exposition au Musée d'Orsay ce dimanche ???❤️pic.twitter.com/JRSkUAV8o1
— Soeur Foune (@SoeurFoune) September 13, 2020
Les @Femen_France applaudies par les visiteurs après leur action dans le musée d'#Orsay pic.twitter.com/KO9JrIkC7J
— Clément Lanot (@ClementLanot) September 13, 2020
フェミニスト活動家の彼女らはトップレスになっているが、そこには「胸はわいせつなものではない!」と書かれている。
一体何があったというのか。
服装が理由で入館拒否された女性
事の発端は、9月8日に同美術館を訪れたという学生ジャンヌさん(22)の投稿だった。
この日のドレスが規定違反だという理由で、入館を一旦は拒否されてしまったというジャンヌさん。
Paris art museum apologizes for barring woman in low-cut dress https://t.co/8MSTyK23wA pic.twitter.com/2CEVkIKDZD
— New York Post (@nypost) September 10, 2020
▲このドレスが入館拒否となったもの
職員に上着を着るように促され、ようやく入場できたのだが、館内を見渡すとそこにはホルターネックなど露出度の高い来館者らもいたという。
彼女らは細身で胸も小さかったというが、もしそれが理由だったとするのならそれはダブルスタンダード(二重規範)であり、それはジャンヌさんが文化や知識を得ようとすることに対して権利の障害となるのではないかと考えた。そして、これを性差別と感じたジャンヌさんは、その日の出来事を服装の写真とともにTwitterに投稿したのだ。
投稿に対し美術館側も謝罪
彼女のこのツイートには41,000件を超えるいいねがつき、同美術館にも非難の声が多く寄せられたという。美術館側はジャンヌさんに対し謝罪をしたようだが、この出来事に反応したフェミニスト活動家らは、ジャンヌさんや性差別の被害にあった女性らを支持するべく今回の抗議活動に出たというわけだ。
同美術館のウェブサイトによると、平和を乱す服装の場合は入館を拒否されることもあると記されているが、先日もトップレス女性らに注意した警官に内務大臣が物申す出来事もあったように、フランスは個人の自由が尊重される国である。それゆえに、今回の出来事に関しては女性らを支持する声が多数寄せられているようだ。