ニューヨーク地下鉄の新規制に批判
ニューヨークの地下鉄輸送機関(MTA)は、配車サービスの成長や運賃の値上げの影響で慢性的な赤字となっていたが、このたびのコロナウイルス騒ぎによってさらなる大打撃を受けている。
そのため、輸送コストや清掃コストを狙い、MTAは新たな規制を発表。だがその内容は、ネット上で問題視されているという。
そのルールとは、なんと地下鉄での排泄の禁止。これには、車内のみならず駅での排泄も含まれており、違反した場合1万円(100ドル)の罰金が科せられるという。
それまでも公共の場での排尿は禁じられていたが、排便が規制されたのは初めて。これは、車内で排泄する人が後をたたなくなったためだとしている。
米紙「NewYork post」の記事にあるMTAのデータによると、2019年、地下鉄に落ちている汚物の苦情が急増していたという。当初MTAはこの苦情を「潔癖すぎる人々の訴え」と扱っていた。
しかし、地下鉄作業員は長年にわたり電車内の衛生状態について抗議しており、昨年10月に労働組合と協力し、列車の中のゴミを撮影した写真コンテストを開催した。これにより、車内の酷さがより認知されるようになったという。
MTAの広報担当者、ティム・ミントン氏はこのように述べている。
「MTAの規制は、正確さを高めるために定期的に見直されています。今回の新ルールは、より具体的な言葉を追加した場合です。
輸送システムが従業員とお客様に質の高いサービスを保障することは我々のポリシーであり、最優先事項です。」
こうしたことから、9月22日、MTAは新規則で排泄を禁止。他にも、大型のショッピングカートの持ち込みや、目的以外の1時間以上の滞在の禁止なども禁止事項に含まれており、ネット上ではホームレス排除規制であると批判も上がっている。