”かわいい”は体にいい!!
身も心もクタクタの時、かわい〜い動物の動画を見て癒される人は多いだろう。しかし中には、「動物好きと思われるとちょっと恥ずかしい!!」なんてテレが出ちゃう人は多いのではないか。
だが安心してほしい。この度イギリスの大学で、こういったかわいい動物を見ることは健康にいいことが証明されたのだ。
Go ahead, watch another kitten video. Science is on your side. https://t.co/JYuq5BOiPi
— CNN (@CNN) September 27, 2020
この研究を行ったのは、イギリス北部の名門・リーズ大学の研究チーム。西オーストラリア観光局の協力のもと、かわいい動物の写真や動画を集め、医学生を対象に調査が行われた。
イギリスに住む3604人の学生を調査した「NatWestStudent Living Index 2019」の記事によると、ほぼ半数の学生がストレスを抱えていたほか、中でも医学生や歯科生は非常に高いストレスを抱えていることがわかっている。
中には、心のバランスが崩れ中退する学生も増えているという。
こうしたことから、調査は医学生のストレスが最も高いとされる冬のテスト期間に行われ、かわいい動物の映像を30分見た後、血圧や脈拍にどのような影響があるかが調べられた。
動画の内容はいたって様々。研究チームにいたリーズ大学のアンドレア・ユタリー准教授は、子猫や子犬、赤ちゃんゴリラ、クアッカワラビーなど、いろいろな動物の映像をまとめて一本の動画にしたという。
2019年の12月、19の学部から15名の学生と4名のスタッフが集められ調査を開始。その結果、ビデオを見た30分後には、血圧や心拍数、不安の軽減が見られたのだ。ほぼ全員にこの影響は現れ、中には平均血圧が136/88から115/71に低下した学生も。
ユタリー博士は「調査中、参加者全員の測定値がいくらか減ったことを非常に嬉しく思いました。」と語っており、さらに8回のセッションを実施することを検討しているという。だが、コロナウイルスの影響で延期が続いているため、現在オンラインでの実施も模索しているとのことだ。
ちなみに、同様の報告はアメリカ心理学会でも報告されており、動物を見せると不安が35%も軽減していることが判明している。なお自己評価法というテストで計測されたものだったので、血圧や脈拍がはかられたのは今回が初めてだったという。
不安の解消は、写真より動画がより効果的とのこと。緊張したり、プレッシャーを感じた時は、自分の好きな動物を見てセルフコントロールをしてみてはいかがだろうか。