「さめのかぞく」でも永遠に聞かされ続けると・・・
アメリカでは刑務所での受刑者への虐待が問題視されているが、今回起訴された元看守らは、非常に変わった方法で拷問をしていたことで話題になっている。
事件が起きたのは、昨年11月と12月。アメリカ・オクラホマ郡刑務所の弁護士訪問室にて、受刑者が童謡「さめのかぞく(Baby Shark)」を長時間にわたりループで聞かされていたことが発覚した。
起訴されたのは、21歳の男2人の元看守と、50歳の男1人の計3名の元監督官。発覚後、彼らは即座に懲戒処分を受けていた。
告発によると、被害を受けたのは少なくとも4人で、拷問の間はずっと立たされ続け、手錠をされて壁に繋がれていたため動けずにいたという。
元監督官は、元看守らのこうした不正行為を見知っておきながらも止めなかったとして、法廷で非難されている。
裁判ではこれは非人道的行為だと認められ、地方検事のデイビット・プラーター氏は、受刑者への虐待と共謀の罪で有罪判決を下した。だが、地元メディアでのインタビューで「この事件に適した法律が見つけられなかったのは残念だった。この行動にはもっと重い罰を与えた方が良かったでしょう。」と明かしていた。
今回紹介された「さめのかぞく」は、古くから伝わるドイツの童謡で、韓国のスマートスタディー社が展開する教育ブランド「ピンクフォン(日本ではピンキッツとして展開)」がカバーし爆発的な人気となった曲である。
可愛らしいサメのアニメと中毒性のあるリズムが世界的に愛されるようになり、過去には全英シングルチャート6位を記録したこともある。
「トゥルルットゥル〜」とついつい口ずさみたくなる曲調だが、これを永遠に聞かされ続けるのは苦痛に違いない。拷問を受けた受刑者たちにとって、強烈すぎるトラウマソングとなったことだろう。