気が散るから席を移動して!
現在開催中のテニスの4大大会・全仏オープンでの一幕が話題となっている。
10月7日、女子シングルス準々決勝に出場していたのは世界ランク57位のダニエル・コリンズ選手。第1セットを落とし続く第2セットの大事な場面に、突然客席に座っている彼氏に何か指示をしたかと思うと、彼氏は立ち上がりそそくさと席を移動したのである。
"You're outta here!"
1. Danielle Collins hits three successive double faults, still holds.
2. Tells her trainer/boyfriend to "sit in a different spot. SIT IN A DIFFERENT SPOT" after missing two BPs.Sofia Kenin leads 6-4, 2-2.
Passport to #RolandGarros: https://t.co/lDUPnhnaMe pic.twitter.com/EXeH5975MW
— TENNIS (@Tennis) October 7, 2020
その理由は、コリンズ選手が「他の席に移動して!気が散るの!」と叫んだからだというのだ。
彼氏には同情の声が寄せられる
席を移動させられた彼氏トム・カウチさんは元アメフトの選手で現在はコリンズ選手のトレーナーを務めている。それにもかかわらず、第2セットでブレークのチャンスがやってきたときに、プレッシャーと苛立ちが募ったコリンズ選手は大きな声で彼氏に席の移動を命じたのである。
実は、直前にもサーブのミスを連発していたコリンズ選手は、陣営や彼氏の姿が自分の視界に入ってしまったために気が散ったからだと話している。他の試合では彼らは視界に入るところにいなかったために今回は席を移動するように指示したというのだが、本人もこれはメンタル面の問題だと認めているようだ。
この様子をメディアが報じると、「とんだ八つ当たりだな」「彼氏に同情する」「俺ならすぐに別れる」とコリンズ選手のかかあ天下っぷりが炎上しているが、コリンズ選手の主張をすんなりと聞き入れてすぐに席を移動した彼はきっと彼女のよき理解者なのだろう。
ちなみに第2セットは取れたものの試合には負けて、惜しくも4強進出はならなかったようだ。