日常茶飯事の中国爆発シリーズ!
中国は歴史上において、さまざまな発明品を残したことで有名である。今日でも多くの分野で利用されている火薬も、中国で発明されたと考えられている。
そんな中国では近年、普通では爆発しないと考えられているものが爆発している。あらゆるものを爆弾に替えようとする研究が進められているのだろうか、と疑うほどだ。そこで今回は、われわれには想定ができないものが爆発した中国の事例を見てみよう。
Galaxy Note7、ついに自分を製造する工場を爆発
2016年8月に発売された、韓国のスマートフォン会社サムスンのGalaxy Note7。超ハイスペック機種として満を辞しての登場であったが、この機種は高性能スマートフォンではなく、「爆発物」として有名になった。
爆発の仕組みはシンプルだ。充電をするとバッテリーが膨張し爆発する。単純明快な欠陥品だ。
発売直後、爆発するスマートフォンは世界中で有名になり、安全上の理由で各国の航空会社が飛行機への持込を禁止した。飛行機に持ち込みできないスマートフォンなんて、欠陥品にもほどがある。
A Galaxy Note 7 has exploded while charging – http://www.xda-developers.com/xda-external-link/samsung-galaxy-note-7-explodes-while-being-charged/
そしてついにGalaxy Note7は、自分を製造する工場まで爆破した。
2017年2月、中国・天津でサムスン製品を生産する工場が出火する事故が起こった。その出火の原因は廃棄処理の過程で起こり、欠陥品のバッテリー、すなわちGalaxy Note7のバッテリーが発火したらしい。
回収した欠陥バッテリーをそのまま置いていたら、発火することも予想がつきそうなものだが、実際に出火させてしまうのが中国クオリティだ。さすが中国、としか言いようがない。
だが爆発大国の本領はこんなもんではない。中国において、爆発物は無機物だけにとどまらなかった!
1000個以上のスイカ、10トンのザクロが爆発
中国では物だけでなく、果物も爆発するようだ。
2011年5月、収穫を控えた50ヘクタール分のスイカ、1000個以上が次々と爆発した。成長促進のための薬品をスイカに使用したところ、中身が成長しすぎて爆発したと考えられている。
いいスイカが収穫できるようにと考えて蒔いた薬品のおかげで、スイカ畑が地雷原に化してしまうとは、なんとも悲惨な事態である。
※動画はイメージです。
さらに中国では、果物を「地雷」にするだけでなく、空から降る「爆弾」にも変えてしまう。
2012年7月、果樹園を営む男性が、ある成長促進剤をザクロに与えた。すると、実が黄色く変色し、最終的に次々と爆発し地面に落ちた。これまた、度を超えて成長してしまったのだろう。合計して約10トンのザクロが「爆弾」へと変質してしまったという。
ちなみにこの成長促進剤には、「迅速に果実の膨張と大増産をもたらす」との説明書がついていたが、試験実績がない商品だったそう。なぜ試験実績のない商品が販売されているのかがとても不思議だが、これまた中国クオリティなのだろう。
自殺するため飛び降りた男性が空中で爆発
今度は、男性が爆発した。物、果物が爆発した後は、人体が爆発するのが中国の為せる技。
2010年10月、一人の男性が路上で死亡しているのが確認された。男性は5階建てのビルから飛び降り自殺を試みたようだ。
だが、付近の住民は爆発音を聞いており、よく見ると男性の下半身はずたずたになっている。そう、男性は空中で爆発していたのだ。
男性は金属製の容器に爆薬を入れた手製の爆発物を作り、腰に巻きつけた状態でビルから飛び降りた。そして空中で爆発、帰らぬ人となってしまった。痛々しい自殺現場であったことだろう…
ここで疑問なのは、飛び降り自殺を試みているのに、爆発物まで使う必要があったのかどうかだ。どちらかだけで十分息を引き取ることはできたと思うのだが…中国では爆発することが必須なのかもしれない。
もはやわけがわからない、未来から来た洗浄剤が爆発
そして最後は、タイムマシンに乗って未来からやってきた洗浄剤が爆発した事例だ。……何がなんだかさっぱり理解ができない。
2011年8月、夫婦が洗浄剤を2本購入したところ、使用直前に1本が爆発。残った1本を持って販売店に行き抗議していたところ、その洗浄剤もやはり爆発した。抗議している時に爆発するのを想像してみると、とてもシュールな状況である。
だがゾッとする話はここから。その洗浄剤を詳しく見てみると、生産時期には「2011年9月」との記載が。なんとこの洗浄剤、未来からやってきたのである!
さらに、爆発した洗浄剤には「潤達」との商品名が書かれていたが、同商標は登録されていない。そして、販売元に抗議の電話をかけようとしたが、記載されているメーカーの電話番号は、使われていない番号だった。
生産時期は未来、商標登録されていない商品、さらにメーカーの電話番号は嘘…意味がわからない商品である。こんなものが普通の店に出回っているのが不思議で仕方がない。こんなびっくりニュースが、大して話題にならない中国にはもっとびっくりなのだが…
次は何が爆発するのだろうか…
中国では上記のように、われわれには爆発物と想定できないものが、見事に爆発していた。次はいったい何が爆発するのだろうか…
余談だが、2011年2月に一人の男が逮捕された。火薬60トンを保管する倉庫に起爆装置を仕掛けたとされる容疑であった。60トンの火薬が爆発すると、約3平方km内の建物は全て倒壊する恐れがあったそう。とても恐ろしい事件である。
だが蓋を開けてみると、起爆装置がお粗末すぎて、火薬に火が移らず不発だったそうだ。ホッとするニュースではあるが、爆発物は爆発せんのかい!というツッコミを言いたくなる。爆発すべきものは不発にするというのが、中国のルールのようだ。中国とはわれわれには理解できない国である…
これからも、中国爆発シリーズに新たなものが追加され次第お知らせする所存である。ご期待いただきたい!