アメリカ当局も注意喚起!
こちらのフワッフワの生き物。みなさんは、これがなんだかお分かりだろうか?
人間の頭のようにフサフサした毛が生え、ちょっぴりカールした毛先がチャーミングな見た目である。実はこれ、猛毒をもった毛虫の一種で、「サザン・フランネル・モス」という蛾の幼虫だ。
アメリカ・バージニア州で複数の目撃情報が相次いで以来、バージニア州林業局は警戒を高めているという。
この毛虫が見つかったのは、主に公園や建物のすぐ近く。ふわふわでつい触りたくなってしまうが、その毛は針状となっており、激しい炎症を起こしかねないたくさんの毒素が含まれているという。
この毛虫に詳しいバージニア工科大学の昆虫識別研究室の博士、テレサ・デリンジャー氏はこう説明する。
「手を伸ばしたりして噛みついたりすることはありませんが、表面を撫でると毒素を放出します。症状は、ひどい湿疹や、嘔吐、腺の腫れや発熱など様々です。」
触ってしまった地元民によると、まるで熱いナイフを押し付けられるかのような激痛だったという。
通常はこの生き物はバージニア州では発見されておらず、アメリカ中西部や南部で多く発見されていた。これは気候変動が原因である可能性が高いとのこと。
ただしこの虫にとって天敵が多くいるため、爆発的に増えることは考えられないとのこと。
デリンジャー氏は、もし発見して刺された場合は、ハチに刺された時と同様の処置を行って欲しいと語る。過去に虫刺されでアレルギー反応があった人は、すぐに病院に行って欲しいと呼びかけている。
見た目はもふもふでちょっと可愛い虫だが、その正体は恐ろしい毛虫なのであった。アメリカで見つけてもうかつに触らないようにしましょう。