2017年2月12日、東京都渋谷区にて、 恋愛資本主義反対を訴える団体、革命的非モテ同盟が、バレンタイン粉砕デモを行った。
バレンタインデー反対!
拡声器から発せられる「バレンタインデー反対」という言葉。
それからすぐに、参加者20~40代ぐらいの約20人の声がまとまってそれを復唱する。
彼らは、異性に好かれない非モテの人権を、10年前から主張している団体、革命的非モテ同盟である。
お菓子メーカーの陰謀に踊らされるな!
革命的非モテ同盟の主張はこうだ。
「バレンタインデー粉砕!」
「リア充は爆発しろ!」
「恋愛至上主義反対!」
「お菓子メーカーの陰謀に踊らされるな!」
「モテない人間をバカにするな!」
「もらったチョコの数で人間の価値を計るな!」
「カップルは自己批判せよ」
などと声高に叫んでおり、バレンタインを金儲けの道具にすることや、モテない人を見下す風潮に対する抗議が、今回の中心になっている。
世界中のメディアも注目
政治的デモやヘイトスピーチなどは、我々も目にする事が多い運動だろう。
しかし、非モテの人権を主張するとあって、この物珍しい運動に、各国のメディアはこぞってニュースに取り上げている。
【午後2時頃から生中継】「非モテ」を自称する人々が集い、「バレンタインデーを粉砕!」を叫ぶデモを東京・渋谷からお伝えします。 #バレンタインデー粉砕デモ
ハフィントンポストの公式facebookページで、午後2時ごろ開始予定です。https://t.co/TMZ9pZXxac pic.twitter.com/Jx8rJRpwQK
— ハフィントンポスト日本版 (@HuffPostJapan) 2017年2月12日
ヨーロッパ
#JAPÃO l Grupo @Kakuhidou integra japoneses pouco atraentes e que se sentem feridos pelo #DiaSaoValentim e pelo amor https://t.co/eBqnMutcPJ pic.twitter.com/kpiiXqBUVe
— euronews Português (@euronewspt) 2017年2月13日
中国
'Kakuhido', or Revolutionary Alliance of Men that Women Find Unattractive, protest in Tokyo on Sunday against Valentine's Day pic.twitter.com/frKC4xzSXt
— CGTN (@CGTNOfficial) 2017年2月12日
フランス
Japan killjoys wage war on Valentine's 'conspiracy' https://t.co/xkr0nu0ph7 pic.twitter.com/UcLGTa9sXm
— FRANCE 24 (@FRANCE24) 2017年2月12日
台湾
魯蛇的復仇,日剩男上街「粉碎情人節」#日本 #Japan #革非同 #革命的非モテ同盟 #クリスマス粉砕デモ #魯蛇 #去死去死團 #粉碎情人節 @kakuhidouhttps://t.co/RE1D2DoAd1
— 台灣蘋果日報 Taiwan News (@TW_nextmedia) 2017年2月13日
日本人は自己主張が強く出来ない国民性だと、アメリカ人の友人から聞いたことがある。
もし、同じように考えている外国人が、このニュースをみたら驚くのだろうか、それとも馬鹿げていると嘲笑するのだろうか。
各国メディアに寄せられたコメントでは、圧倒的に支持者が多いが、恋人がいないことで生まれる妬み、卑屈さから発せられるものが散見された。
これは、世界的に非モテの人権問題は根深いことを示しているのではないだろうか。
リア充を蹂躙せよ!
同団体は他にも、クリスマス反対運動、ホワイトデー反対運動等もを行っている。
非モテがマイノリティであるということは決してないと思うが、モテないことはダサいといったプロパガンダが多く存在することも否めない。
こういった運動は、それを気づかせることに大いに役立っていると筆者は考える。
確かに、愛は見せびらかすものではなく、二人の間で大切に育てていくものである。
ただいくらバレンタインにチョコをもらったからといって、ホワイトデーのお返しを目的とした、義理チョコだって存在するのだ。
これは、バレンタインといったイベントにのっとり、プレゼントを送り合うことによって、何かを図り、目論む。
ある意味、一種のゲームのような事が、個人間で行われているのではないだろうか。(考えすぎ?)
そこまで悪いことも多くないよね?
しかし、2015年度のバレンタインデー経済効果は約1080億円といわれ、ここ最近の上昇は著しいという。
不景気と叫ばれる昨今、いい兆しなのではないだろうか。
誰が儲かり、誰が損をする。
そういったことだけではなく、「プレゼントすることが楽しい、もらえると嬉しい」。
目に見えなくとも、素敵な何かが生み出されることが重要なのではないかと筆者は考える。
確かに、こういったイベントに乗じて、何食わぬ顔をして、物や恩を売りつけてくる輩は存在する。
ただ別に「バレンタインだから、チョコレートをあげる」といったことに限らず、伝えたい愛や日頃の感謝の気持ちを送ることは、”いつだって良い“ことは、肝に銘じていてほしい。
そう考えると、もしあなたが今日、意中の人に作り忘れたチョコのことで心配しているとしたら、少しは気が楽になるはずであるから。