自分の体に負い目を感じないように
人と自分の体が違う時、「なんで私だけ」とコンプレックスになってしまう人もあるだろう。
今回取り上げる少年も、体に大きなあざがあるせいで、プールや海といった場所で肌を出すことを嫌がっていたという。
だが、その体を負い目に感じないようにと、お父さんが素晴らしいアクションを起こしたという。
'Now we have the same marks for life': Alberta dad gets matching birthmark in solidarity with son https://t.co/j4Ert9xyGC pic.twitter.com/sZi9918SKL
— CBC Edmonton (@CBCEdmonton) December 10, 2020
なんと、息子さんと同じ位置にお父さんがタトゥーで大きなあざを彫り込んだのだ。その所要時間はなんと計30時間。生半可な覚悟ではできない行動である。
これをやったのは、カナダ・アルバータ州に住むデレク・プルー・シニアさん。
地元メディア「CBC」の取材によると、きっかけとなったのは、息子のプルー・ジュニア(8)が、シャツを着たままでないと泳ぎに行けないことに気づいた時。
「彼が人の目を気にしているのは知っていた。だから彼だけではないと思わせられるようにしたいと思ったのです」と明かしていた。
これを受け、プルーさんは地元のタトゥー店にゆき、赤いインクでほりはじめた。その大きさは、息子さんのアザと同じ比率で、完成するまでに6〜8週間にわけてほりこんだという。
施術したトニー・ギベール氏は、「かなり痛かっただろう。」「プルーが息子さんを励ますのを手伝えて嬉しい」とコメントしていた。
プルーさんはタトゥーを彫ったことがないため、当初ここまで時間がかかると思っていなかったそう。だが、終わった時にはとても気分がよく、長い時間のかかった苦痛は、息子を励ますための大きな価値があると語っていた。
体を張って息子さんの心を理解してあげようとするお父さんの根性に、多くの人が賞賛していた。きっと来年の夏は思いっきり水遊びができるはずだ!