天国のパパに送ったお手紙に返信が
クリスマスも近くなり、遠く離れた家族や友人、親戚にクリスマスカードを送り合う時期がやってきた。
そんな中で起こった、ほんのり切なく暖かい気持ちになる出来事がSNSで話題になっているので紹介しよう。
注目を浴びているのは、イギリス・ブリストルにお住まいのステイシー・オークレイさんという女性のフェイスブック投稿。
彼女には6歳のアバローズちゃんと、4歳のオーロラグレースちゃんという2人娘がいるが、2年前に夫のマットさん亡くしている。
以来、姉妹は毎年天国のお父さんにあててクリスマスカードを送っているというが、ステイシーさんは今年の分のカードがすでに送られていたことに気づいていなかったそう。
その日は例年通り祖母の家で過ごしていたというが、突然、姉妹にあてて一枚のメッセージカードが届き驚いたという。
送り主は、「サンタの友達」なる人物。中にはアバローズちゃんとオーロラグレースちゃん両方にあてられた、サンタからのお便りがそれぞれ入っていた。
妹のオーロラグレースちゃんへ宛てたうちの一枚に、この様なメッセージが添えられていたという。
「ブリストル郵便局で働いているお友達が、お父さんにあてた君の素晴らしいカードについて教えてくれました。
彼は『今年は返したほうがいいかもね』と私に言っていましたよ。
君たち姉妹がとてもいい子でいたことは、もちろんよく知っています。
サンタとエルフ、そしてトナカイから愛を込めて。」
また、封筒の中にはステイシーさんにあてられた、郵便局員からのメモも添えられていた。
「申し訳ございませんがお届けできません。封筒に差出人住所が記載されているため、我々はカードを返送する義務があります。
しかし、私はこれらのカードに大変感動しました。そして娘さんのためにカードを添えさせていただいております。
私の意図があなたがたに失礼になりませんよう心から願っています。不適切でしたら謝罪します。
素敵なクリスマスを過ごせますようお祈りしております。」
ステイシーさんはこの計らいに感銘を受け、フェイスブックに画像とともに投稿。この出来事は大きく拡散し、数千人のユーザーから返信が寄せられていた。
これを受け、英紙「The sun」の取材を受けたブリストル郵便局は、「弊社のチームがそのご家族にこのような対応したことを誇りに思っています。彼女たちのカードが無視されていなかったことを伝えるための最小限のことです。」とコメントしていた。
夫妻は6年間ともに過ごしていたが、結婚の直前に夫が自動車事故で他界してしまった。当時姉妹は2歳と4歳だったというが、2人にとっては大切な父親に変わりはなかったのである。
ステイシーさんは、預かったお父さん宛のお手紙は大切に保管するとのことだ。