【ほぼ馬サイズ】ナミビアで”小人症の野生のキリン”が発見される 世界初か?

自然

小さく生まれたキリンが発見される!

足や首が長く、高いところの食料をとれるよう進化してきたキリン。動物園で見るとそのサイズに驚く人が多いだろう。

だがそんなキリンの中に、小人症と思わしき個体が新たに発見されたという。

2015年、ウガンダのマーチソンフォールズ国立公園にて、典型的なキリンの見た目と異なるずんぐりとしたヌビアンキリンが発見されたとして、地元の保全生物学者のチームが調査を行なっていた。

その中で、身長わずか2.7メートル(9フィート)、首・足・体が短い個体が発見された。彼は”ギムリ”と名付けられ、研究チームはさらに定期的な調査を進めていた。

この出来事から3年後、研究者チームはナミビアにある私有農場にて、身長2.5メートル(8.5フィート)のアンゴラキリンを発見。チームは彼を”ナイジェル”と名付けた、と米紙「ニューヨークタイムズ」に語っている。

研究者らはキリンの野生生活を侵害しないため、レーザーを使用し遠方から測定をする「写真測量」を採用。通常の動物と、測定対象のキリンを比較することによって、写真から大きさを割り出すことができるというものだ。

これにより、小さいキリンは典型的なキリンより、中手骨の測定値が平均を下回っていることが判明。また、子供のキリンではなく亜成体のキリン(人間でいうと少年期)であることがわかった。

地元の農民たちは数年にわたりずんぐりとしたキリンを目撃していた。だが、ナイジェルが完全に成長したオスのキリンであることがわかったのは、この研究のあとだったという。

「小人症」は「骨格異形成」としても知られており、遺伝子異常によって骨や軟骨の成長が阻害され、腕や足、頭、腹部のサイズが不均衡になる病気である。

人間の他にも、犬や牛、豚にも発生することが知られているが、野生のキリンで正式に確認されたのは今回が初めて。

声明によると、キリンにとって小人症がどのように社会生活に影響を与えるかを調査するため、研究チームは引き続き観測を続けるという。

 

参照元:Smithonian MagazineIFL ScienceYoutube

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