女性を守ろうと全力で立ち向かった犬
スコットランド北東部アバディーンにて、家庭内暴力の疑いでブルート・リアム・ゴーブ(24)が警察に逮捕された。
警察によると、逮捕当時ゴーブは犬に噛み付かれ負傷しており、地元病院に2日間入院する事態となったという。
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— LatestLY (@latestly) January 20, 2021
事件が起こったのは昨年3月28日。深夜2時ごろ、ゴーブとその妻は酒を飲んだあと、就寝しようとしていたという。ところが、ゴーブがいきなりタクシーを手配し始めたことが気になり、妻は「どこに行くの」と問いただしたという。
ところが、ゴーブは答えるのを拒否し激怒。口論が始まった時には風呂場にいたというが、怒り出したのを見て、妻はその場を去ろうとしたという。しかし、ゴーブはドアに立ちはだかり出ることを許さず、そのまま殴る蹴るの暴行を加え始めた。
妻は寝室に引きずられていくと、顔を2回殴られ、前歯を2本おり鼻血を出してしまった。
そこに、騒ぎを聞きつけた飼い犬のスタッフォードシャー・ブル・テリアが駆けつけてきたという。
ゴーブは犬を追い出そうとしたというがなかなか引き下がらないために、繰り返し叩いたり怒鳴ったりしてしまった。これにより、犬に攻撃のスイッチが入ったようだ。ゴーブに襲いかかると、体に強く噛みついたのである。
その後、通報を受けた警察によりゴーブは拘束された。病院に搬送されたが、2日間の入院を必要とする大怪我を受けていた。
裁判により有罪に
裁判では、ゴーブは家庭内暴力に関する罪を認めたほか、犬を繰り返し暴行したとして有罪判決となった。
二人は5年間ともに暮らしており、3月には第一子が生まれる予定だという。一方で、ゴーブは以前より精神疾患を患っており、薬の服用を続けていた。また今回の行動は、アルコールの影響を強く受けていたとみられている。
こうしたことから、妻はゴーブと離れることを拒否しており、関係を継続したいと考えているという。
これを受け、事件を担当したウィリアム・サマーズ保安官は「この事件の重大さを考えると、なぜ刑を科すべきではないのか理解するのは難しいですが、いくつか刑が緩和される要素はあります。ゴーブはこれまでに拘留されたことはなく、妻も彼に頼りきっているという点です。」と明かしている。
裁判にて、ゴーブは2年間の保護観察処分と、社会奉仕プログラムの参加が命じられたほか、300時間の無休労働を言い渡された。
参照元:Daily record、Twitter