溺れかけていたカンガルーに手を差し伸べる一家!
カンガルーと聞くと、体格が大きく攻撃的と、人間と相容れない性質を持っているイメージがあるだろう。
それにもかかわらず今回の一家は、困っているカンガルーに手を差し伸べたという。
撮影されたのは、西オーストラリア州デンマークで釣り旅行を楽しんでいた家族。ボートに乗っていたというジョン・テイラーさんは、遠くでプカプカと浮いているカンガルーを発見したという。
現場となったウィルソン海峡の河口付近は、水深5メートル、幅は22キロ(14マイル)ほど。
これを見て、一家はカンガルーを助けるか否か議論になったそう。だが、カンガルーは疲れ果てている様子だったため、すぐにボートを動かして接近したという。
その時のことを、テイラーさんはこのように語る。
「カンガルーが泳ぐことに苦戦して疲れていて、頭が水の中に沈んでしまっていることに気づきました。
私たちは海岸線に向かってゆっくり進むと、体を掴んで船を動かし、少しずつ浅瀬に連れて行きました。
この出来事は子供達の午後の語り草になり、その釣り旅行のハイライトになりましたね。」
浅瀬につき、地面に足をつけることができたカンガルーは、ホッとして休憩しているよう。無事生還できてよかった!
環境保護団体「ブリティッシュヘリテージ・オーストラリア」のサイトによると、カンガルーは大きな尾を使うことで上手に泳ぐことができ、捕食者から逃げるためによく水の中に入るという。一方で、こうした河口のような領域ではうまく泳ぐことができないことも報告されている。