事故にあったワンコに寄り添い続ける親友

犬は高い共感性をもち、友達の犬を思いやったり、死を悲しんだりもする。今回のワンコは、友達が事故に遭ってしまったというが、深い愛情からか一晩中現場で寄り添っていたという。

このワンコが確認されたのは、ブラジル・セアラ州イグナトゥ市の路上。2月14日、地元住民は倒れている犬にずっと同じ犬が寄り添っている姿を発見した。

すると、また別のSNSユーザーや住民が同様の姿を何度も目撃したという。それらの情報から、少なくとも一晩中寄り添い続けていたと考えられている。どうやら片方の犬は、隣接する幹線道路で車に轢かれてしまったようだ。

見かねた住民が慈善団体に通報し、専門家が救助に直行。すると、寄り添っていた犬は強く警戒し、攻撃的な態度を取ってきたそう。人間が友達に危害を加えると思ったのだろう。

救助に向かった看護師マリーナ・アスンカオさんは、「近くで利用できる動物病院がなかったので、日曜には知らせを受けていたものの、救助は月曜日になってしまいました。ですが、まだ2匹とも現場にいると聞きました。私は獣医の友人を現場に連れて行き、負傷した犬を病院に連れて行きました。」と語る。

負傷した犬を車にのせると、もう1匹もすぐさま飛び乗ってきたという。動物病院での治療中も、彼はずっと親友から離れようとしなかったといい、その姿に胸が締めつけられる。

最終的に犬は骨折の治療を受け、順調に回復中とのこと。まだ歩くことはできないそうだが、元気を取り戻している親友を見て、寄り添っていた犬も嬉しそうにしていたようだ。

現在、治療の継続を目標にクラウドファンディングが実施中とのこと。またアスンカオさんは、この2匹がペアで引き取られることを目指しているという。

参照元：Mirror、Youtube