まるで人間のような顔のサメ
2月21日、インドネシア沖合をトロール船に乗って漁に出ていたアブドゥラ・ヌレンさん(48)は、誤って網にかかったサメを引き上げた。
そのサメはすぐに息絶えてしまったものの、腹部に膨らみがあったため妊娠していることに気付いたヌレンさんは、翌日そのサメの腹部を切り開いてみたという。
すると、中から3匹の赤ちゃんが出てきたのだが、そのなかの1匹が驚くような風貌をしていた。
まるで「人面ザメ」のようなこの赤ちゃんザメの写真は、SNSに投稿されるや否や、またたく間に拡散され世界中をザワつかせることとなったのだ。
先天性欠損症による突然変異?
アリゾナ州立大学の海洋保護生物学者のデイヴィッド・シフマン博士によると、このサメの変わった風貌は先天性欠損症による突然変異の可能性が高いという。通常は眼球が1つしか形成されない単眼症と呼ばれるものだが、稀に眼球が2つ形成される場合もある。これまでに単眼症のサメの胎児は何度も報告されているものの、眼球が2つあるものは非常に稀だそうだ。
この突然変異のサメを売って欲しいという声が多く寄せられているというが、ヌレンさんは幸運をもたらすのではないかと、自宅で液体標本にして保存することに決めたという。このニュースには「発育段階だったのでは」「金儲けの道具にするなんて許せない」という声も寄せられており、生態系を破壊しつつある人間の無知さについても問われることとなっている。
参照元:YouTube、IndiaToday