間違えて同性と交尾してしまう!?
昆虫の中には、実は人間とは違い、性差があまりない種類もある。そのため、間違えて同性と交尾をしてしまう個体もでてきてしてしまうらしい。先日、昆虫の行動生態学のエキスパートが衝撃的な論文を発表した。
Billions of insects are 'accidentally' having gay sex say scientists http://t.co/6FcCHnMUK0
— The Independent (@Independent) October 22, 2013
米紙「The independent」によると、昆虫関連ジャーナル「Behavioral Ecology and Sociobiology」に「オスの昆虫の85%は、パートナーの性別を確認する時間を取らず、他のオスと交尾する」という論文が掲載されたという。
研究したのは、イスラエル・テルアビブ大学のイノン・シャーフ博士。彼はジャーナルにおいて、「昆虫とクモ類は、とにかく素早く交尾を行います。」「パートナーの性別を特定するために時間をかけたり、ためらったりするコストは、ある種の”間違い”を犯すコストよりも大きいようです。」と語る。
この奇妙な状況が、進化の過程でどのような役割を果たしているかは不明。
一方で研究者の間では、オスの昆虫が同性同士の交尾をする理由は、オスの昆虫がメスと交尾した後にフェロモンを運び、他のオスの性的魅力を引き出すためであると信じられている。
この同性愛者的な行動は、オス自身をより活発でより良い競争相手であることに遺伝子的に関連している可能性があるとのこと。
同性を交尾相手として誤認することは生物学上望ましい特性ではないが、昆虫をよりよく社会全体に適応させる特性の一つであると考えられている。
同性愛が実は社会に貢献をしていると考えられているのは驚く人も多いだろう。人間界にも、もしかしたら同様の傾向があるかもしれない。