雑な施設にクマを閉じ込め・・・
中国・黒竜江省に、ホッキョクグマを売りにしたホテルがオープンした。その名も「ホッキョクグマホテル」というが、ホテルの吹き抜け部分に本物のホッキョクグマが展示されている。
このホテルは、黒竜江省ハルビンにあるテーマパーク「ハルビン・ポーラーランド」の敷地に隣接しており、来場者が宿泊できる。設置したハルビンポーラーランドは、「世界初の北極を舞台としたアミューズメントパーク」と銘打っている。
アプリ「WeChat」に3月11日付で公開された内容によると、全21室のどこからでも本物のホッキョクグマを望むことができるという。キャプションには、「食べるとき、遊ぶとき、寝るとき、いつでもホッキョクグマはあなたに寄り添うでしょう」と付け加えられていた。
中国のメディアが公開した映像には、人口氷と水たまりが備わった施設に、2匹のホッキョクグマがいる様子が映っている。広報担当者のヤン・リウ氏によると、屋内エリアはゲージの一つに過ぎず、気温と大気条件がよければ屋外にも放すという。
これをみた国内外のSNSユーザーからは、「ホテルでの飼育は適切ではない」「気持ち悪い」「人間に見られ続けるなんてかわいそう」といった強い批判にさらされている。
こうした批判の中、一泊31,000円(1,888元)〜41,000円(2,888元)にも関わらず、大きな人気を集めており、プレオープン時からすでに満室とのこと。
中国でこうした展示が行われたのは初めてではない。以前にも、広州市にあるショッピングモールでガラス張りの施設の中にホッキョクグマが展示され、ネット上で炎上したことがあった。