嬉しいことが起こると記憶喪失に!?
事故により前日の記憶を失ってしまうという斬新な設定が人気を呼んだ、映画「50回目のファーストキス」。
自分を忘れても何度でもアタックする設定が魅力だが、現実で記憶を失い続けるのは、ロマンスより苦しみの方が大きいようだ。
今回、そんな奇妙な病状を訴えているのは、アメリカ在住のメグ・ジャクソンさん(21)。彼女は幸せを感じると、一時的な麻痺や痙攣、記憶障害を起こすという。
Trigger warnings⚠️⚠️ footage of seizures……. Can’t stop, won’t stop spreading awareness and sharing my story. #fnd #functionalneurologicaldisorder @FNDHope ?? pic.twitter.com/oWJVdLaetu
— ??? (@megjacks_) February 8, 2021
話題になったのは、2月9日にTikTokやTwitterでアップした動画だ。彼女は33万人ものフォロワーを抱えているが、この難病を少しでも知ってほしいと、自らの発作のシーンをカメラに収め投稿したという。
彼女は17歳の頃に機能性神経障害と診断されて以来、度重なる発作に見舞われてきた。
中でも、数ヶ月前に知り合ってから交際しているというタラ・ソーキンさんの存在は、少なくとも4回は忘れてしまったことがあるという。
英紙「The mirror」のインタビューにおいては、「私たちはほんの数ヶ月しか一緒にいませんが、その間に非常に多くのことを経験しました。私たちは本来ならこの量のトラウマを経験すべきではありませんでした」と語る。
さらには、発作の後にソーキンさんが「私はあなたの彼女のタラですよ。」と言っても、ジャクソンさんは困惑して「ええ!?私は同性愛者じゃないわよ!」と答えてしまうという。記憶喪失によって、自分の性的指向も忘れてしまうようだ。
また、機能性神経障害の最も辛いところは、ほぼ毎日発作を起こしてしまうこと。しかも、笑ったり、悲しんだりと感情的になる時に症状が現れるという。
これによりジャクソンさんは働くこともできず、多くの仕事を手放してきたとのこと。現在は行動認知療法を受け、改善に向けて努力している。また、クラウドファンディングのGoFoundMeで寄付も募っているという。
まるで映画のような難病だが、本人の苦悩は計り知れない。彼女の人生がより過ごしやすくなることを願うばかりだ。