クリアランスの低い橋の犠牲者続出
米ノースカロライナ州にあるほとんどの橋には約4.5メートル(15フィート)のクリアランスがあるというが、同州ダーラムのグレッグソン通りとピーボディ通りの交差点にある橋は100年以上前につくられたため、約3.6メートル(11フィート8インチ)とクリアランスが低くなっている。
そのため警告サインを設置しているものの、ドライバーの多くはそれを気にも留めず運転しているため、別名『缶切り橋』と呼ばれるこの橋の犠牲となってしまう。2019年にはクリアランスを20センチ上げるための工事もおこなわれ、現在は約3.8メートル(12フィート4インチ)になったというがあまり意味はなかったようだ。
そしてこのたび、167人目の犠牲者が監視カメラに捉えられた姿が話題となっている。
5月12日、この橋の下を通り抜けようとしたトラックだが、荷台の上部が見事にスライスされてしまう。その切れ味の鋭さは中毒性になりそうなほどだ。
他人の不幸で快感を得る中毒性
この橋で起きた事故を数年前から配信しているYouTubeチャンネルには約17万人の登録者がおり、これまでに数千万回も視聴されるほど人気となっている。そこには、自分が手を下すことなく他者が不幸や失敗に見舞われたと見聞きした時に生じる、喜びや嬉しさといった快感、”シャーデンフロイデ”があるのかもしれない。
ちなみにこのYouTubeチャンネルの配信者は、事故によってトラックから削られてしまったアルミニウム片を購入できるサイトまで立ち上げているというのだから、なんともやり手である。168人目の犠牲者とならないためにも、この周辺を運転することがあればトラックの高さをしっかりと把握しておきたいものだ。