たまたま見かけた綺麗で大きなお花、その正体は・・・
公園や道端に生えている綺麗なお花を見ると、摘んでお家に持って帰ろうという人も中にはいるのではないだろうか。
しかし、それがまさか猛毒を持っているとは誰が考えられるだろうか。
こちらの動画を投稿したのは、アメリカ・カリフォルニア州在住のミュージシャン、ラルフさん。この日、たまたま道端に生えていた黄色いお花が気になり、摘んで嗅いでみたという。
動画をみると、とってもいい香りなのか楽しそうに鼻を近づけている。お花の香りを嗅ぎたくなるのはおかしいことではない。
だがキャプションを見ると、内容は注意喚起で、次のように記されていた。
「この写真を撮った後、私たちは具合が悪くなり家に帰りました。
寝ようとしましたが、金縛りにあったり、おかしな悪夢を見るようになったりとひどいことになりました。
次の日に調べたら、このお花はエンジェル・トランペットという種類でした。
これは非常に有毒な植物で、幻覚やゾンビのように麻痺を引き起こします。
通りで見かけたお花を吸い込んじゃダメ!吸うならわたしの音楽にして!」
他にも、家に帰る前にワインを一杯飲んだそうだが、しゃべることもままならないほど体調が悪化してしまったとのこと。誰かに処置をしてもらった記憶もあるそうだが、それが誰だかも思い出せずにいるそう。
彼女があげた「エンジェル・トランペット」は、別名キダチチョウセンアサガオという有毒植物だ。
花や葉、根には”スコポラミン”というアルカロイド系の化学物質が含まれており、摂取すると、意識混濁や吐き気、倦怠感などの症状を催す。そのため、海外でも死亡した事例も挙げられている。
日本でも時折誤食などの事故が起きており、厚生労働省のホームページによると、根をごぼうと間違えたり、つぼみをオクラと間違えるケースが報告されているという。
山菜や植物には、有害物質を含んでいることが多い。これからの季節、山の植物を口にしようとする際は十分に気をつけてほしい。