水不足に苦しむ市民たちに残忍な仕打ち!
インドは水不足が慢性化しており、雨季であるにも関わらず、さらに水の供給が足りなくなっている。これは地元行政の怠慢によってインフラ整備が進んでいないことが大きな原因となっているようだ。
そんな中の7月19日月曜日、デリーにて、モディ政権与党の「インド人民党(BJP)」が水不足の改善を求めて抗議集会を実施した。
だが、その抗議者たちに対する仕打ちが”皮肉すぎる”として非難を浴びている。
現場となったのは、デリーにあるインド保健相の自宅の外。警察によると、およそ300人から400人が集まっており、地元当局は暴徒化を防ぐためにバリケードを張っていたという。
この抗議活動を率いたアデーシュ・グプタ氏は、「すべての家庭で水道水が使えるよう政府が約束したにもかかわらず、デリーのほぼ全ての地域が水不足に陥っている。そして、水が供給されている地域でも、水質について絶えず不満の声が発せられている」と、地元紙に述べた。
しかし、そんな彼らを制圧したのは、なんと放水砲。水が足りなくて困っている抗議者たちに対し、ひどい仕打ちである。本来使われるべき場所に、水が適切に使われていないことを表している。
放水によって多くの抗議者のスマートフォンが故障。また、10名の参加者が逮捕されてしまったという。
インド人民党の党首によると、現政権は水補助金の公約で政権を握ったというが、実際には水質が悪いせいで水道が使えず、水を買うか、無理に水道水を飲んで体調を崩し医療費を多く払う事態になっているという。
また、この悪循環は、水を不法に提供する「タンカーマフィア」という犯罪組織の暗躍も助長しているとのこと。今回の仕打ちは、「犯罪組織の繁栄を許す形となった」とも明かしていた。