反対派の多い大統領の宿命?
2017年1月にアメリカ大統領に就任した、ドナルド・トランプ。彼を支持する人からの人気は熱狂的なものであるが、反対派からのバッシングは例を見ない勢いである。
そのような人物は、パロディやものまねをよくされるが、トランプ大統領のものまねを巡って、つい先日起こったある事態が話題になっている。
トランプ大統領のそっくりさん
トランプ大統領のものまねをしたのは、アメリカ人俳優アレック・ボールドウィン。映画「ミッション:インポッシブル」にも出演する人気俳優だ。
そして、彼がトランプ大統領のものまねをした姿がこちら。
似てるな…右手で台を持つ姿など、そっくりである。
この映像は「サタデー・ナイト・ライブ」という、アメリカで1975年から放送されている超長寿コメディ番組で放送された。人気の映画やドラマ、政治も含めてなぞらえているので、人気なのも頷ける。
'SNL' gives Alec Baldwin's Trump his day in courthttps://t.co/ydjEs2gNFe via @frankpallotta pic.twitter.com/vVG244whJc
— CNN Entertainment (@CNNent) 2017年2月12日
ドミニカの新聞が間違えて掲載しちゃう→謝罪
さて、ここからが本題である。「サタデー・ナイト・ライブ」はアメリカでは有名なパロディ番組だが、なんとドミニカ共和国の新聞社が見間違えてしまったのだ!
ドミニカ共和国の新聞社「エル・ナシオナル」は、パレスチナ問題のニュースを報じる際、イスラエルのネタニヤフ首相の隣に、「サタデー・ナイト・ライブ」で放送された、トランプ大統領に扮するボールドウィンを掲載してしまったのである!!
いったいどこから写真素材を取ってきたら、間違えるのかが甚だ疑問なのだが、それはともかく、新聞社がこのようなミスをするのは致命的である。
エル・ナシオナル社は翌日に、
“The National offers an apology to the readers and all who felt affected by the publication.”
われわれは読者と、記事により影響を受けた全ての人々に対してお詫び申します。
とすぐに謝罪。「記事により影響を受けた全ての人々」の中に、トランプ大統領は入っているんだろうか…
ここで疑問なのは、新聞紙とは何人もの人が記事を確認して、ようやく発行できるはずである。なぜそっくりさんの写真のまま、記事にできたのだろうか。
この疑問についても、エル・ナシオナル社は答えていた!
“The situation went unnoticed for all that reviewed page 19.”
(この記事が掲載されていた)19ページを見た全員が掲載の誤りに気付かなかったので、このような事態になってしまいました。
…いくら似てるからって、全員が全員見間違えるって…そんなことあるのか?
と、お思いのみなさんもいることだろう。われわれは、実際の新聞記事を入手することができた。
ご覧いただこう、左側の男性がアメリカ大統領、ドナルド・トランプである!!!
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Dominican newspaper uses picture of Alex Baldwin instead of president Trump. pic.twitter.com/exxsAufnrd
— You Had One Job (@_youhadonejob1) 2017年2月11日
(笑)
普段より口がとんがってる気はするが、確かにパッと見ではトランプ大統領に見える。時間が命の新聞社の人々は急いで校正しなければいけないので、見間違えたとしてもおかしくはない。
誰が悪いかと言われれば、はじめに素材を入手した人だろうが…ここまで似ていると、酷な気もする。
ドミニカが危ない!
ちなみに、トランプ大統領は以前こんな発言していた。
Watched Saturday Night Live hit job on me.Time to retire the boring and unfunny show. Alec Baldwin portrayal stinks. Media rigging election!
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2016年10月16日
「サタデー・ナイト・ライブ」が俺を攻撃している。こんなつまらない番組、見るだけ無駄だ。アレック・ボールドウィンのものまねは最悪だ。メディアは選挙を操作している!
番組とボールドウィンに対して、めちゃめちゃキレている!エル・ナシオナル社は、そんな番組のものまねと、本人を間違えてしまったのである。恐ろしいことが起こるかもしれないぞ…
現在、トランプ大統領は他国に排他的な政策をどんどん進めている。今後、ドミニカ共和国にとっても嬉しくない政策が作られる可能性は否定できない。もしそのようなニュースをみたら、是非この話を思い出してほしい…